ヒューゴの不思議な発明

いくつか封切となったものがあって、しばらく選ぶ映画に困らない感じです。「TIME」「戦火の馬」「ヒューゴの不思議な発明」「シャーロックホームズ シャドウゲーム」辺り。趣味から言えば、「戦火の馬」が絶対に当たりなんだけど。


時間の関係で、「ヒューゴの不思議な発明(3D)」にしてみました。TOHOシネマズ渋谷。3D映画は初体験で、少し色の入ったレンズ入りのプラスチックの眼鏡をかけて鑑賞です。映画代は2200円。自分は値段をあまり気にしないタイプだと思っていたのですが、「たけーな」と思ったよ。やっぱり根が貧乏人だよ。


「飛び出す」に関して言うと、特にどうという感想もなく、まぁこんなもんだよね。確かに立体に見えて、最初楽しいんだけど、すぐに慣れちゃう。今日観ている限りでは、効果的に使える状況は今のところ少ないように思いました。これから、研究が進んでいって、なんかスゲーのが出てくる気はするけど。


ただ、この映画の画面はとても良くて、それは別に飛び出さなくてもステキ。1930年代のパリが舞台だそうですが、セットがかっこいいし、衣裳やファッション、惜しみなく突っ込まれている大量のエキストラ等等、360度死角なしの撮影という感じがします。


そして、古い映画を再現して流すシーンが何回かあるのですが、これが精彩そのものという感じで、ホントに素晴らしい。目が釘付けでした。私はノスタルジー愛する人間の一人なのですが、現代の技術を使って美しいノスタルジーを作ることが出来ると知って目から鱗でした。


お話は、子供の大冒険物と見せかけて、実は「映画よありがとう!」みたいな映画であったことにびっくり。素晴らしい映像に反して、若干お話がおろそかに感じられるのは、私自身がスレてしまったからかな。何か一つ、マジックを感じられたら熱狂できたかもと少し残念でした。


どうやらこの映画は、原作があるようなのでそれは読みたいですね。どうも変てこな脚本だなと思いながら観ていたのですが、本を読めば分かるのかなと思ったので。沢山挿絵の入った小説なんだそうですが、子ども向けなのだろうか。そうだといいな。