先週の映画は悩んだ結果、タイ・日シリアルキラー交流「キラーズ」を。そして今週は、「キック・アス ジャスティス・フォーエバー」はTOHOシネマズ六本木ヒルズ。最近の映画はPART2とかそういう「続編的」な表現を避ける傾向がありますよね。この映画の場合は、原題は「Kick-Ass2」。
続編ということで、「キックアス」を予習して出かけました。1は本当に素晴らしい映画で、思わず感動しました。可笑しくて、変で、血まみれで、爆発。こんな映画を好きにならないわけがないと、私は思ったのですがいかがか。そしてなにより、「クロエ・グレース・モレッツは正義」。
こんな素晴らしい1ですが、私の考える「キックアスらしさ」というものがあります。一つ、人は急に「素晴らしいもの」になどならない。二つ、やったらやり返される。そして三つ目は、「正義」と「悪」はどこか同じ顔をしている。コミカルの底を流れる「らしさ」だと思います。
それさえ押さえてあれば、2は私が好きな映画に決まっているわけです。そして実際はといえば、観終わってホッと胸をなでおろしました。わたくし。
スクリーンの中のみんなは、3年間の年を経て順調に年を重ね、かなり大人びた感じに。ただ、格好が同じなのがむしろ笑えました(親友の一人が変わってたの気付かなかったよ)。キックアスの彼は、彼女と別れてしまうくだりが。時の流れは早いよね、仕方ないよ。うん。
ストーリーは、前作のわりとすぐ後の物語として描かれていて、スーパーヒーローから普通の高校生に戻らなければならないヒットガールと、「自分は本物のヒーローではなかった」と一度はヒーローを引退していたキックアスが再びコスチュームを身につけ町に戻る、ところから。
その後の展開は…… まぁ、1さえ観ていれば説明不要です。いつも「なんか微妙だなー」と思う邦題も、これはあぁなるほどとなりました。そしてやはり、「クロエ・グレース・モレッツは正義」。
ずいぶん大人っぽくなって、あのくしゃくしゃっとした、子どもっぽい笑い顔が観られないのは残念ですが、映画はとても良かったですよ。記憶に残る二本になりました。