ペントハウス

どうしても、遅い時間に上映しているものにスケジュールを合わせてしまうので。何の思い入れもなく、「ペントハウス」を観に行ってきました。渋谷TOHOシネマズ。


ベン・スティラーエディ・マーフィーが初共演! というのが押しになっていましたが、「私はスティラーさんという方を知らない」という有様。しかし、このベン・スティラーという人がえらく「良い顔」をしていて、「おぉ。良い顔してんな」と思わず声をあげてしまいました。


抑制が効いた演技で、その中で眼がギラギラとキラキラの中間くらいに光っているのが印象的。有能で人望のある管理人、の役なのですがこれがピッタリ。甘すぎず、冷たすぎず。世の中には、ホントいろんな役者さんがいるんだね。これは、めっけものでした。


久しぶりに観たエディ・マーフィーは、まぁいるといればいるし、いらないといえばいらない、くらいの感じでした。スターがいると、何となく収まりが良いというのはあると思う。


型どおりのストーリーは、可もなく不可もなく。退屈はしませんでした。「クビになった人望ある上司」が、自分の勤めていた超高級マンションに強盗に入るという設定なのですが、この設定はもう少しいじり甲斐がありそうで勿体なかったかな。


この手の話は、もう何千本も作られているようなものなので、ハリウッドとしてはお手の物という感じなんでしょうね。悪く言えば、平凡。でも、凡庸だからこそ、最後のジョシュ(スティラーの役名ね)の姿に胸がギュッとなるんですよね。


しかし、邦題の「ペントハウス」は最悪だよな。何のフックもないので、このタイトルでは誰も観に行きたいと思わないんでないの。まだ原題の「TOWER HEIST」の方が良いのではないだろうか。まぁ、こんなところでそんなこと言ってもしょうがないんだけど。