宇宙人ポール

本日の映画は、「宇宙人ポール」。渋谷シネクイント。なんかスゴク混んでるような気がしていたので、入れなかったら「恋の罪」か「エンディングノート」をと思っていたら、すんなりと入れました。


イギリスの売れないSF作家二人が、アメリカに出かけまずオタクイベントに参加。その後、キャンピングカーをチャーターして、各地にあるUFOの聖地を回り始めた矢先に、本物の宇宙人を拾ってしまうというSFコメディです。逃げる主人公たちと、追う者たち。宇宙人物の定番ですね。


外すことのないネタ作りは、職人芸の域。大爆笑という感じではなく、「ハッハー」と軽く笑っている間に次々と展開が来る感じです。見た目そのまんまな宇宙人が流暢な人語を話すのですが、それが効いていて、いつのまにかこちらまで仲間のような気がしてくるのが不思議。


そして、なにより「優しい話」でした。「いわゆる世間」から少し外れている人たちが、力を合わせて、不器用ながらもなんとか楽しい思い出を作ろうとしている。そういう姿を観ると、どうも他人事とは思えず、思わず「がんばれ!」と手をギュッと握ってしまいますね。


下ネタやくだらないジョークをどけてみたら、骨格はピクサーのアニメーション映画なのかも。各所にちりばめられていると思しき、過去作品に対するオマージュ等は他の人に任せて、ストレートに楽しい作品でした。Good!