いまのヒーロー

M:いまのヒーローもしりたいです。


それは、本当に難しい質問ですねぇ。在命の方をそう呼ぶのに引っかかりを感じます。
ただそれを押して言えば、
私にとっての「ヒーロー」は、まず岩盤のように分厚くほとんど不動の如きで、それでいて人間そのものという感じの方です。


さらに付け加えさせてもらえるなら、なんだか孤独だけれど、それでも道の真ん中を歩いているような人であって欲しいと思います。
なんだかわからないですか。そうですか。


午前中に上げた三人の方が、事実そういう方であったかどうかは分からないのですが、
まぁ私のヒーローは紙の向こう側にいるので実物はどうでも良くて、印刷された文字からそれが感じられれば良いのです。


こういうことを当てはめていくと、果たして誰になるんでしょうね。
朝、お尋ねいただいた時に、パッと思いついた名前は宮崎駿でした。
文字の世界の住人ではありませんが、その立ち位置と佇まいが個人的に好きです。
彼ならば、推して恥ずかしくありません。


残念ながら、文字屋さんの中では名前をあげることはできません。いないので。
最近私は本をほとんど読まないのです。
身近な人間にもいません。
私は直接関わった人間を、尊敬はしますが、傾倒することができないのです。性格的な問題です。


ただ、私は幼いころとてもとてもドラえもんが好きでした。
深沢君と、クラスのドラえもん博士の座を争っていたほどです。
なので、大山のぶ代ドラえもんの声で頼みごとをされたら、断れないかもしれません。
角度を変えれば、こういうあり様もあるかも。


ははは。ヒーローいいですね。
思い出せば颯爽と。「かっこいいなぁ」と小声でつぶやいたかつての自分。
恥ずかしいから小声ですけどね。
いいな。ちょっとなってみたいな。ヒーロー。