父帰る（母も）

「オーロラを見に行く」
と、言い残して両親が出かけてからはや一週間。
個人的には、「炊飯器を買いに行くと言って出かけたまま、足掛け三年帰ってこない妻」、くらい意味不明なわけですが、
「妻」と違って両親は無事帰宅しました。


帰宅した両親は、半死半生息も絶え絶えという様子でもありませんでした。残念。
なにかあるかといえば、父親が「風邪ひいちゃったみたい」と自己申告していた程度です。
肝心のオーロラは、見られたらしいです。
ただ、それを見た感動を高らかに歌い上げるということもなく、店屋物（てんやもの）の天ぷらそばをすすりながら、
「四回チャンスがあって、その内二回見られたんだけど、一回は遠くにちらちら見えた程度だったよー」
などと報告されたくらいでした。


旅の思い出など、「あえて」口にすればその程度ということなのでしょうが、せっかく遠くまで言ったのだからもうちょっとなにかあっても良いのではないかと思わないでもない。
大体、もういい歳なんだから、私がうらやましく感じるようなことはやらないでいただきたい、というのが正直なところです。
写真はおみやげのジンジャークッキー。
かじっても、スウェーデンを感じるようなことはないのですが、ビールのつまみにがじがじかじっています。