まつぼっくり

いつも神社の話ばかりで恐縮なんですけど。
朝起きて日課を済ますと、とりあえず立ち寄ってしまいます。
本殿というのでしょうか。突き当たりの賽銭箱を構えている建物のところにポスターが貼ってあって、
「明日にしようは 時間盗っ人」
などと書いてあって、なんとなくユーモラスで見るたびに少し笑ってしまいます。


今の時期は、朝のこの時間が一番気持ちが良いです。
空気が清んでいて、陽も低いので射すこともなく、なんというか、快適。
木々の隙間から見える空がとてもキレイで、なんだか少し涙が出そうになります。


参道ですれ違う人が大体一人、二人いるのですが、
今日はやたらと可愛らしい子どもとお母さんらしき人でした。
石畳の上を短い足で全力でダッシュしているのを見ると、転ぶのではないかとハラハラするのですが、
それはおそらくお母さんも同じでしょう。
それをじっと見て我慢していられるのはスゴイことだなと思います。我慢してた方がいいよね、多分。
ふと前を見ると、道路と神社をつなぐ門のところに、大きく両手両足を開いた外国の方が立っているのに気がつきました。
その子どももそれに気がついたと見えて、その人に向って猛ダッシュ。全然進まないけどダッシュ
お父さんなのかおじいさんなのか分かりませんが、身内の方のよう。
その子どもが、やたらと可愛らしい理由が分かったような気がしました。


門を出てふと振り返ると、そのお母さんとおぼしき方が、こちらはゆっくりと二人に近づいていくところでした。
外国の方は膝をついていて、その子の今日の成果を確認していました。
子どもはなにやら「しろどんぐり しろどんぐり」と一生懸命。
白いどんぐりなのかな? と思いましたが、良くわかりませんけど、まぁそれでいいのでしょう。


離れ際に、後ろで少し大きな声が聞こえました。
「Oh! Pine corn!!」
少し大げさに、とてもやさしげに。
どこの国の人でも、子どもと話す時は同じなのだね。