To be continued.のつづき

「世界を滅ぼす決意」を打ち破ったあと、
天使をやめた私は、仲間3人と共に世界を回っていたわけです。
まぁ、やることと言えば人助けをすることくらいしかないわけで、
世界を救ったその後は、ちょっとやることもスケールダウンして、競争のない借り物競争みたいなことばかりしていました。
まぁ、その過程で各町で売ってる道具のリストを作ったり、
収穫しても、しばらくすると沸いて出る、特産物をチェックしたりしてたのですが。


一緒に旅する仲間は、なかなか控えめな人たちなので、あまり会話等がありません。
とても長く一緒にいるので、もう言葉はいらないくらいの距離になっているのかもしれませんが、
やはり少しさみしい気がします。
ちょっと前までは、少しうるさいくらいの同伴者がいたので、なおさらそう感じるのかもしれません。
あまり評判の良くない彼女ですが、私は結構気にいっていたのですけれど。


まぁ、そんなことを気にしても仕方がないので、静かに私は世界を回っていました。
ウォルロ、エラフィタ、セントシュタインベクセリア、ダーマ、ツォ……
町の中で出会う人の悩みはほんとにさまざまですが、
欲望という共通点から見ると、やはりどこか似ているようです。
いや、「もっと純粋ななにか」なのかもしれませんが……
「世界中を巡り、ありとあらゆる敵を打ち破ったオレが見たことも聞いたこともないのに、
 なんでお前がそれを欲しがれるんだよ!」
などという言葉が、一瞬頭を過ぎることが無かったとは言えません。


そんなある日、ツォの浜で久しぶりにあった少女に頼まれて、
これまたエライ高い装備を持って、海に出かけました。
そこに現れたのは、以前も戦ったことのある猛獣。
しかし、今回の彼は以前とは見違えるほどの強さだったのです。
荒れ狂う「つうこん祭」に、二回ほど教会に担ぎ込まれた末に、ようやくそいつを正気に戻すことができました。
そして、関西弁で語るでかい生物からの贈り物。
その結果として、私はかつての友人たちと再会することができたのでした。
しかし、それは次なるストーリーの幕開けだったのです。
確かに、「To be continued.」って書いてあったし。