賢者の石

今の今まで、「ハリーポッターと賢者の石」を見ていたのですが、
なんだかもう夢中だったわけです。
口開けてポカーンって感じ。
いやぁ、すごい面白いのね。ちょっと魂出ました。


なんでしょう、この圧倒的に「豊か」な感じ。
ストーリーがどうこうなんていうのはもうどうでも良くって、
両手を握って「うわー、うわー、うわー」とずっと思っていました。
最後に、あまり住みよくないおじさんの家に帰るポッターを見送りながら、
確かに、「また会おうな」と思いました。


舞台であるホグワースのセットの素晴らしさとか、丁寧に作られた小道具やSFX、勘所を押さえた演出。
そういうものに支えられてはいるのでしょうが、もうなんというかね、
圧倒的に「豊か」。もうこれに尽きると思います。
詰め込みに詰め込まれたものが滲み出てる。そういう贅沢な素敵さです。


昔観た、ドラえもんの大長編シリーズとか、
頭の中にある「ナルニア国物語」のイメージとか(映画未見なもので、あくまで幼い私が見た夢です)、
そういう、内なる王国に連なるものを久しぶりに観た感じ。
この世の中に存在するはずのないものを、「確かに存在させる」ためにフィクションは信じられないほどのエネルギーを使うわけなんですけど、
今日見ていた映像はまるで手を伸ばせば届くようで、本当に素晴らしかったです。
冬の庭に立つハリーと、腕にとまるフクロウの映像が、心から離れません。