変わる景色

tanakadaishi2009-06-21

「ミナミのグリコの看板ってまだあんの?」
「そりゃあるよ。でも北新地の方が好き」
「それは聞いてねーから」
などという流れがあって、確かにかつては、繁華街といえば色とりどりのネオンサイン繚乱と相場が決まっていたものです。
でも、ふと「最近ネオンってなくね?」みたいなことに思いいたったのでした。


で、夕飯を食べに渋谷に出たので見てきました。
渋谷の表玄関と言えば、「渋谷駅をスクランブル交叉点の方に出たところ」ということで、異論はないと思います。
目の前にTSUTAYAの渋谷店がどーんとあって、信号を渡るとセンター街やら道玄坂やら、
渋谷の方々へと放射線状に広がっている起点になる場所です。
で、交叉点に立ってみると……
あぁ、あるねネオン。全然あるわー。


無くなったなんてとんでもない話でした。ネオンさんは、今でも現役でバリバリと光っています。
ただ、以前と状況が異なるのは、交叉点をぐるりと見渡すだけでも、5枚のスクリーンが目に入ってくることでしょうか。
特に目の前にあるTSUTAYAのスクリーンは、他を圧する存在感。
信号を待っている間にも、次から次へとCMが流れています。玉木宏が潜水艦映画の苦労話を披露していたり。
音と動く映像の前には、ネオンサインもアピールがかすみ気味です


ネオンは、多彩な色と動きとで、間違いなく夜の看板の王様だったんだろうなぁと思います。
しかし、やっぱりでっかいスクリーンに映像が流れてると、そっちを見てしまう。
そんなことが、上の「最近ネオンってなくね?」みたいな感じに結びついていたようです。
でも、ビックカメラさくらやも、昔と変わらぬネオンだしね。渋谷駅といえば「三千里薬品」のネオンですけど、それもまだまだ現役です。(片一方はスクリーンになっちゃったけど。たまに、「昔のネオンの動画」がスクリーンに映ってることがあって、ちょっと笑ってしまいます)
時代が変わって、景色が少し変わったということなんでしょう。
駅の構内に戻り、傘をたたみながら、頑張れと小声でつぶやきました。