いつも空ばかり見ている、

と思われるのもシャクなので、少し毛色の違った話も書かなければと、ふと思いました。
私は商売の真似事を初めて一年が過ぎたわけなんですが、最近思うのは、
「仕事というのは分厚いキャッシュで守られているべきだ」
ということなのです。
なんか、こういう書き方をすると世界中に自分の馬鹿を宣伝している気になるので言い直すと、
「いざという時に使えるお金は、多ければ多いほどいい!」
ということになります。


お金というのは、沢山あれば沢山あるほど安心、
であるにも関わらず、使わなければなんの意味もないという不思議な存在です。
そこで、若かりしころの私は収支がぴったりゼロ、になることを心がけて生きてきました。
それが最も効率の良いやり方だと思っていたので。
しかし、自分で商売をやり始めた時から、だんだん意識が変わってきました。


最近つくづく思うに、借金さえなければその商売というのは潰れません。
一ヶ月に使うお金というのは、とあるサイクルの中で決まっていて、
それより儲かっていればプラスだし、使いすぎならばマイナスになります。
私なんかのような「その日の売り上げで今日一日のご飯を食べる」みたいな商売の場合は、
もしマイナスだとすれば、もうその段階でおかしい、ということなんですよね。
「その日、食べるご飯がない」ということですから。
もしそういう風になるのならば、早々に白旗をあげて他のことをやった方がいいのです。
そして、私の商売がどうにもこうにも、という感じになった時に、白旗をあげるにしても、
ただ白旗をあげるだけではどうしようもないので、次のことを始めるのに使えるお金は、多ければ多いに越したことはないのです。


つまり、それがどういうことかといえば、
まだ自分が食えている内に、「いざという時のため」のお金を蓄えていくということになります。
「目的が定かではないお金を貯める」ということは、「お金を上手に使う」ということとは正反対なことなのですが、
昔は全くなかったその発想が今の私にはあり、人間って変わるんだなぁと思うわけです。
そして、なんでこんなことを書こうかと思ったかといえば、
私はその「目的が定かではないお金を貯める」ということを、「一日100円貯金する」ということで、とりあえず表現しているのですが、
それが、ついに30000円を突破しました。
どうだ。