「428 封鎖された渋谷で」

「428 封鎖された渋谷で」(Wii)、遊んでおります。
ファミ通クロスレビューで40点。
なんというか、田沢クンのごとく過剰な期待という十字架を背負わされてしまっているようで、勘弁してやってくれよと思っていたのですが、思いのほか良い仕上がりです。
遊びながら、「あれ、『街』ってこんなにおもしろかったっけかな?」という感じ。
複線式のサウンドノベルは、手間がかかることもあって「街」以降全然流行らなかったわけですけど、またそういうものが遊べるというだけで、ありがたい話だったのでした。


サターンだったあの頃から、一体どれくらいたったんでしょうか。
21世紀に現れた「街」の後継者は、もちろん表現豊かに、事件のスケールもアップしてお送りされております。
実写を利用した映像表現は、相変わらずどこか安っぽいわけなんですが、そこが「ムダに手間がかかってる感」があってステキ。
もちろん大きく変わっているのだけれど、大事なところは変わってないんだよ、というのがコンセプトなのでしょうか。
全く別の世界を生きている5人の人間の、一時間一時間がびみょーーーにからみあって進んでいく。
まだ、4時間分しか遊んでないわけですけど、ゲームでしかできない小説体験ってあるのかもなぁ、と思いながら頁を読み進めています。


登場人物は5人。「誘拐事件の身代金引渡し監視中の刑事(彼女の父親を喫茶店で待たせ中)」「誘拐された双子の妹を連れて逃げてる元チーマー」「自殺寸前の雑誌編集長を救うために奔走する熱血フリーライター」「世界的ウィルス研究者(超いわくつき)」「ネコ(着ぐるみ)」。
彼らの進む未来をうまく舵取りするのが、プレイヤーである私の役割です。
最初の章は、誘拐事件の身代金の受け渡し現場を見張る刑事と、それにたまたま巻き込まれる元チーマーが、お互いの視点から事件を見る、というものです。しかし、話が進むにしたがって登場人物が増えて、それにともなって話も錯綜していくわけです。
そろそろ、ストーリーに大きな影がさしてきたので、盛り上がってくるところなんではなかろうかと思います。


昨日の夜から、食後のテレビはこのゲームに占領されておりまして。
シリアスとユーモアのバランスが適切で、なかなか中断できないのです。
どうぶつの森」とあいまって、我が家のWiiの稼働時間はうなぎのぼり。
とんだ時間泥棒なわけですが、こういう泥棒ならばいた仕方がない。
21時以降は、なにも食べないことにしているのですが、今日は禁を破ってビールとポテトチップを買ってきてしまいました。