五十年前もそうだった

ふと気になったのですけれど。
学校の学力試験というのは、100点満点であることが多いような気がします。
で、これ、なんで100点満点なんでしょうか。


いや、ふと気になっただけなんですけど。
別に100点でなくて良さそうなもんだな、と思うわけです。
どうして、「20問中、12問正解」じゃないんだろと。
正確な答えがある問題なら、「正解」か「不正解」以外に意味がないわけじゃないですか。
3×4の答えは12なわけで、これに2点とか5点とか配点するのってどういうことなの。
という。


問題に重要度があって、ある問題をある問題より大きな配点をしたい。
こういうことがあるのは、私にも分かります。
単純な計算問題より、複雑な問題の方を配点を高くする。
場合によっては部分点を付ける。
なるほど。でも、それなら100点満点である意味はないですよね。
Aという問題がBという問題より5倍重要なら、ただBを1問正解、Aを5問正解相当とすればいいわけですから。
37点満点とかでも、全然構わないわけです。


私が、100点満点にすることで唯一見つけられたメリットは、
「複数の教科でテストをした場合、それぞれの点数を比較しやすい」
という点でした。
全ての教科を100点満点にすれば、
「国語が85点、理科が50点。よって、彼は理科より国語の方が得意といえる」
みたいなケースでしょうか。
入学試験も同じで、明らかに傾向が違った学業に対して、点数を一定の割合で配分しなければならないとすると、有効な考え方のような気がします。


ただ、これって「理解度」を試す試験の場合にはなんの意味もないですよね。
わざわざ100点を満点にする意味が良くわからない。
すぐに%に直せるのは確かだけど、それ以外になにか、ある、でしょうか。
茶碗蒸しを食べ、「会わせ屋」を見ながらそんなことを考えていたのですが、母親に「学校のテストって昔から100点満点なの」と聞いたところ、不信そうな顔をしながら「そうだけど」とすげなくされました。
ま、自分でも「なに言ってんの、こいつ?」って感じですけど。