ダンボールには 気をつけて

tanakadaishi2008-09-12


倉庫の隅に、ほったらかしにしていたダンボールを開けました。
もう何年もそのままだったのですが、ちょっと気がむいたので。
中身は本なのですが、ぎゅうぎゅうに詰め込んであるので結構重いです。


ザーっと、机の上に取り出して、ペラペラめくって値札をはがしたり、線引をチェックしたり。
昔、自分で買った本ばかりなので、どこかで見たことがあるものばかりです。
ザッと見た感想は、あぁ貧乏だったんだなぁ、昔も。という感じ。
大量の文庫本は、おそらく古本屋で買ったであろうものばかり。
当時の古本ですから、今はもっと古本。でもまぁ、値段は昔と変わらないかな。
こういった本は、物価上昇の影響をほとんど受けていませんな。


古い本には、意外なものがしおり代わりに挟まっていたりするわけですが、中の一冊から昔の定期券が出てきました。
誰のものかと思いきや、大学生時代の私のもの。
代々木上原⇔柏」間の定期です。当然学割。
わー懐かしい! と喜ぶかと思えばさにあらず。見てはいけないものを見た気になりました。
あまつさえ、ナンカキモチワルイナー、と思った次第。


そりゃあ、私にだって学生時代があって、その時はそれはそれは、それはそれは楽しかったわけなんですけど。
しかし、いきなり当時のものが目の前に現れると、驚くというよりはためらいます。
「いや、オレはもうそこにはいないから」、みたいな。
自分の、進歩の無さを責められている気がするのでしょうか。この平成9年7月31日という日付に。
正直あまり手元に置いておきたいものではないのですが、なぜか処分するにはためらわれるものがあります。
手書きの名前の部分なんて、今の私の字とおんなじだしね。十うん歳若い年齢のところがだけが変わっているみたいな。
いや、オレはもうほとんど別の人間なんだよ、当時とは。もう、ほんとに。ほんとだってば。たぶん。たしか……