シンデレラ

毎日毎日鉄板の上で焼かれているような生活をしているわけなので、とりたてて書くことも、
と思ったら、一つ思い出しました。
例によって例による話で申し訳ないのですが、先日の月曜日の夜に飲みに行きました。
6月末で年度が変わるので、その日が一回目のお手伝い。
昨年度で辞めた方もその日はいらっしゃっていたので、新人さんも含めいつもより人多目で飲み会です。
まぁ、誰が来ようと結局最後はいつものでんで、なんだか良く分からなくなって終わりだったわけなんですけど。


いつもと違うのはここからです。
夜の二時ごろにお開きとなって、当然終電など影も形もないわけです(ただ、「オレは帰りたい」と珍しく言ったんだと主張しておきます。もちろん却下されたわけですが)。
そこで、「例の」飲み友達の車の後部座席で、朝まで寝かせてもらうことにしました。
かなり暑かったのですが、まぁ贅沢は言っていられません。横になれるだけ、幸せというもの。
まぁ、気絶するように眠っている内に、いつの間にか朝になっていたようで、ガラリと扉が開く音がして「起きないのー」と彼の声が聞こえました。
私は、「もうちょっとだけ、もうちょっとだけ」と、まるでおかんに対する息子みたいな返事を返したわけです。
そしてしばらくすると、エンジンが掛かる音がして車が動き出しました。
私は何も考えずに、もう一度眠りにつきました。


ガラリと後部座席のドアが開く音がして眼が覚めると。
「大士、着いたぞー」
ねむけ眼で、一体どこに着くってんだよと思ったわけなんですけれど、外に出ると結構な人通り。
それも、なんとなく記憶にある場所で、意識が覚醒すると同時に思い出しました。
なんと、そこは築地!
そう、日本の誇る魚市場です。
思わず「わーーー」と声が出ました。(子供かよ)
通りには、小さい商店がひしめきあっています。食べ物屋でラーメンを食べてるおっさんとか、リュックサックをしょった外人さんとか、いかにもな景色が目に飛び込んできます。
眼が覚めたら、いきなり観光地にいるわけで、これは衝撃的。
こんな素敵なことやめてくれよー、オレが女の子だったら惚れてたよー、と心の底から思いました。こんな生活力のない人はイヤだけど。


まぁ残念ながら私は女の子ではないので、おっさん二人で築地をふらふら散歩。平日の朝にやることか、ということは横に置いておいてください。
二日酔いなもんで、いろいろなものをもしゃもしゃとツマミ食いする気にはなれませんでしたが、それでも海鮮丼を朝ごはんとして食べてきました。(それもおごってもらっちゃったよ、生活力ないとか罵っておいて)
私が築地で最も印象に残っていたのは、文字通りうず高く積もっていたトロ箱の山。(魚とか入れとく発砲スチロールの箱のこと)
すごい高さに積んであるんだ。それも結構なげやりに。
あぁ、あの向こう側でだみ声のおっさんがセリとかやってんのかーみたいな。
あと、いかにも業者な人が、立って乗ってる変な乗り物がありますよね。結構大型の三輪バイクみたいなやつ。あれは不思議な乗り物だねー。ナンバープレートが付いていたかどうかが思い出せないんですけど、あれは車道オッケーなんだろうか。というか、運転するのに免許がいるんだろうか。築地の一番以外でも、魚市場はみんなあれなんだろうか。謎は深まるばかり。


いつも不平不満ばかり書いているような気がするので、少し良いことをおすそわけしときます。
いや、分けてもらっても嬉しくないだろうけどさ。