風来のシレン3(Wii)ChunSoft

tanakadaishi2008-06-05



「その袋、中になに入ってんのー?」
「あぁ、シレンかもしれん」










本当に申し訳ございません。


というわけで、「風来のシレン3」がめでたく発売の運びとなりました。
スーパーファミコンニンテンドー64Wii
と来ているので、正規のナンバリングタイトルは、かなり久しぶりですね。
携帯機や外伝などでは結構お目見えしているのですが、ここへ来てようやく大きなアップデートが来た、という感じでしょうか。
なんにせよ、待ってましたという感じです。


「1000回遊べる」のふれこみで登場したスーパーファミコン版を、まさか本当にそんなに遊んでしまうなどとは思いもしなかったわけですが、おかげさまでこのシリーズは私にとってとても特別なものとなりました。
正直なところ、私はファンの中ではそれほど熱心な方ではないと思うのですが(スーファミ版以外はそれほど遊んでませんし)、それでもシレン2は64本体と同時に購入、外伝のアスカもドリームキャストと同時に購入、DS版も発売日に購入と、このタイトルに対する愛着は間違いなく存在しているようです。


このタイトルを、一番熱心に遊んでいたのはおそらく10年くらい前のことだと思います。
まだ○学生だった私は(こういうとこ自意識がね、働くんだね)、あり余るエネルギーと時間を「風来のシレン」に注ぎ、慈しんだのですよ。
私はスーパーファミコン版の、「フェイの最終問題」というダンジョンがことのほか気に入っており、もっぱら遊ぶのはこれ専門でした。
このダンジョンは、慣れてきてもクリアーするのに4時間くらいかかるのですけれど、一番やった時にはこれを一日二回クリアーしたりもしたもんです。
そして、「このままでは俺の人生は風来人のそれになってしまう……」と危機感を覚えた私は、風来番付(という得点が張り出される掲示板があるのです)がクリアーデータで一杯になったらこのゲームを封印しようと心に決めたのでした。


それを達成するのに、おそらく半年くらいかかったのではないかなぁと思います。
番付には50位まで張り出されるので、50回フェイの最終問題をクリアーすればいいのですけれど、これを達成するだけでも単純に200時間はかかるのですよ。もちろん、やり始めれば100%成功するものでもないので、時間自体はそれの何倍もかかります。
それに、いかに学生といえどゲームばっかりやってるわけにはいかないしね。ダビスタもやらなくちゃいけなかったし。
そして、一番厄介だったのは番付が25位まで埋まったところで、つまり「ようやく半分来た!」というところで、ゲームのセーブデータが消えてなくなったことでした。当然、番付も初期化。「さて今日もやるか」と電源を入れた瞬間に、思わず体が硬直したのを今も覚えています。
でもなぁ、そんなにそれが腹たった覚えってないんだよなぁ。むしろ、「なんだよー、またあと50回クリアーしなくちゃいけないのかよー、にこにこ」みたいな感じだったような気すらします。記憶を美化しすぎかな。
まぁ、ゲームの仕様が「自分の内側に色々なものが積みあがっていく」というものなのも、理由かもしれません。
それにね、なんかプレイするの好きだったんだよ。風来のシレンを。


結局、合計75回、「フェイの最終問題」をクリアーして「風来のシレン」は私の真ん中から離れていったわけなんですけど。
(実際は、ゴール地点で「超不幸の種」を飲んでから、フェイの家族のどれかに「おばけ大根」の肉をぶつけてから殺されたら、99階までしか来てないことになっていたので、実際は76回クリアーしてるわけなんですが)
でも、それ以来あんなにたくさん一つのゲームをプレイしたことは無いですね。大げさな言い方になるかもしれないのですが、コントローラー操作が体の方に染み付いていて、頭より早く体が動くみたいな。だから、操作をミスると全体の動きがガタガタになって、とんでもないものを投げてしまったりするなんて現象が起こったりしましたね。(今でも、左上方向に向かって飛んでいく壺の図が、頭の中に浮かびます。よほど印象深かったのか)


そして、「風来のシレン3」がやってきました。
もちろん、その時のように遊ぶなんてことは到底できるはずもないのですが、それでも自分の内側にある「特別」がうずきます。
なので、とりあえず記念写真を撮ってみました。
そして、以前もらったスーパーファミコン仕様のクラシックコントローラーをおろしました。
今日から、大きくなったシレンと一緒に、しばし旅を楽しみたいと思います。