安請け合い(0)

tanakadaishi2008-04-03

先月末に、後輩が卒業するということで、一緒に飲む機会がありました。
その時に、「先輩、オレの卒論読みます?」と聞かれたので、例によって安請け合いしてカバンに突っ込んでおいたわけです。
なんでそんなことになったのかと言えば、私はかつて大学で「推理小説研究会」という辺鄙なサークルに入っていて、ようするにその後輩とはそのサークル内での先輩と後輩の間柄なのです。
内容は、昨今の推理小説についてとのこと。よくそんなんセンセがオッケーしたな。
というわけで、まぁ興味がなくはないということもあって、「読む読む」などと気軽に返事をしたのでした。


タイトルは、「新本格ミステリとトリックの果てにみえるもの」。
おもしろそうでしょうか。そうでもないでしょうか。私としては、「微妙」と思いますが内緒です。
ウチの大学は、卒論は最低五十枚ということになっているので、分量はそんなもんでしょう。
さて、読み始めるか、と思ったところで大変なことに気がつきました。


この卒論には、「『蛍』と『イニシエーション・ラヴ』を中心に」
という副題が付いているのですが、この卒論を読むためには、少なくともこの二冊を読まなきゃなんねーじゃん。
おいおい、50枚の原稿読むのに、何百枚他のもん読まなきゃなんねーんだよ、って話じゃないですか。
大体、最近ミステリーなんて読んでねーし、そもそも本なんか読んでねーし、新聞だって「ののちゃん」以外は真面目に読まないわけです。
いや、「ののちゃん」マジですごい面白いんですよ。毎朝、ホント楽しみにしてるんです。いや、そんなことどうでもいいか。


しかし、こうなってしまっては、あとの祭というヤツです。
もうしょうがないんで、麻耶雄嵩乾くるみを読むことにしました。
この二冊を読み終えたら、この「果てにみえるもの」とやらを見に行こうじゃないですか。
後は、本文で読んだことの無い本がたくさんでないことを祈るばかりです。