見えたって 届かない

ひそかに注目している人がいて、なぜ注目しているかと言えば「おもしろい」からなんです。
いや、説明しても伝わらないだろうし、大体分けると減るので教えてあげないわけなんですけど、ようするにツボなんでしょうね。私の。
その人を前にしていると、私は心の中でくすくす笑っているわけです。
いや、絶対顔には出さないようにしているし、そのことは口にもしないようにしているのですが。


この前、ひょんなことから夢の話になって、またおもしろかったわけなんですけど。
私は長じて、全く夢を見なくなってしまったのですが、(あ、これなんかすごい表現ですね。夢って、寝ている間に見るあれですからね。「現実世界に夢も希望もあるわけねー」とかその夢ではないのですよ)、その人はよく夢を見るそうです。
登場人物は有名人から、近所のイヌまで多士済々だそうですが、やっぱり自分の中で気になる人が出て来やすいそう。映画を見たら、自分がファンの俳優が現れるとか。歌を歌っていたら(夢の中で自分がね)、後ろに森山直太郎が立っていて褒めてくれたけど、自分的にはちょっと微妙だったとか。
そんな話をたくさん聞いていると、「あぁ面白い人って、見る夢までおもしろいんだな」ということが分かって、そこに越えがたい壁みたいなものを感じて、少しへこむのでした。