豊富な抱負はhope

「今年のテーマは経済的な成功だ!」
と、思いました。
いや、そんなこと言われても困る。ですね。
でもですね、なんかこう切実に「当たり前のこと」みたいなものが欲しかったわけです。
いくつか候補があったのですが、その中で「経済的な成功!」は、シンプルで明快。
まぁ、私が月給取りじゃないからなんですけど。


そこで、私は至極まっとうな人間なので、まじめに仕事に取り組むことにしました。
真面目に仕事に取り組んで、栄える。理想的じゃないかー。
というのはまぁ見栄で、ようするに他の方法を知らないということですね。
大体、真面目に仕事に取り組んだところで、経済的に成功する保証なんてなにもないわけです。
むしろ、経済的にはどこか会社に入ってお仕事をする方が、ずっと分がいいような気がします。
だから、私の「経済的な成功」はどこか空虚で、場末のスローガンじみています。


自分の仕事というものについて考えてみました。
(今まで、私は自分の仕事というものについて、深く考えたことがありませんでした。前の仕事の時も、前の前の仕事の時もね)
私は小さな客商売をやっています。
小さくても客商売は客商売なので、ちゃんとお客さんがいます。お客さんに、お客さんが必要なものを届けることで私の仕事はなりたっているわけです。そのためのものは、仕入れます。仕入れるためには、お金が必要です。そのお金は、お客さんが払ってくれたものです。そこには、仕入れからお客さんに届けるという還流があって、それが滞るとお客さんにものが届かなくなるわけですね。
ということは、私が経済的に行き詰るということは、私の仕事の終わりということになるわけで、それはお客さんにとってもあまり得なことではありません。(まぁ損もしないんですけど、わずかに機会損失するわけですね)


ということは、私の経済的な成功はあながち悪いことばかりではないのかもしれない、と思ったわけです。
私が経済的に成功して、その還流が大きくなれば、まぁ潤う人間も多くなる(私も含めて)と言えないことはなさそうです。
「経済的な成功だ!」というスローガンは、やはりどこか空虚なのですが、それでも方向性としては正しくて、それなりに私を励まし、手を引いてくれるような気がするのでした。手段と目的が一致するならば、疑問に思うことなく前に進むことが出来るというものじゃないですか。
正直、仕事なんてなんでもいいと思うのですが、他の仕事のことを私はあまりにも知らなさすぎるのでね、とりあえずは今に一縷の望みを託し、生活、する、私です。