後日談

今日は良いことがあったのですが、人に分けると減るので書かない方向で。


昨日、MOTHER3について、思いついた順番に書いていって、おかげで構成が無くとても読みづらく分かりづらいのですが、まぁ最後は「ならないか。」というしまらない感じでした。
幸運にも、私にはMOTHERについて話すことの出来る相手が一人いて、少しそのことについて話しました。


RPGというゲームは、ストーリーが原則としてあります。
その中で、エンディングというのは物語の終止符でありますし、ある一定の意味を持ちます。(どうも歯切れが悪いな)
で、このMOTHER3というゲームのエンディングは、これが結構な難物なわけです。
このシリーズは、ファミコン時代からある金看板で、その割には今度で3作目かつ10年の歳月が開いてしまっているという、なかなか曰く付きの作品でもあります。
「太陽に吠えろ」が時を経て再びテレビに登場! みたいな唐突さがあり、ファンとしてみれば不安半分、楽しみ半分というところがあるわけです。
ボスの役どうするんだよ、とか。そもそも結構刑事死んでね? 台本的にも、実際にも。みたいな。
それでも、待ち構えずにはいられなかった人たちが迎えたのは、「このやろ、わざとやってんだろ」という戸惑って当然のエンディングだったのでした。
それがどういう感じだったのかと言うと、この辺は名文なんでそのまま引用してしまうと、

暗闇でさー プレイヤーは自分の名前連呼されて結構複雑だったんじゃないかな。
とくに、大人のプレイヤーはさ。
少なくとも自分は、名前を呼ばれてさ
「◆そっちのせかいは だいじょうぶ?」
って言われたとき、 どきり としたもの。
ついさっきまで、クラウスーとか言いながらぼろぼろ泣いてたのに
すーっと背筋が冷えてさ(笑)
「◆あんまりだいじょうぶじゃないや」 って思った。

まぁ、こんな感じ。
「これって、エヴァだよね」みたいなことも話したのですが、残念ながら私はエヴァンゲリオンを見ていないのでなんとも言えないのですが、まぁこのゲームを作った人が遊んでいる人間の感情をコントロールしようとしたのは確かでしょうね。ゲームの外側の方向に。


恥をさらすつもりで書くと、「END?」という部分で、MOTHER3というゲームは終わってるんだと思います。
その後は、今度はMOTHERという世界自体を終わらせるためにもう一個エンディングが付け加わっていると、そう思っています。それが、「◆そっちのせかいは だいじょうぶ?」なわけですね。だから、暗闇の中にネスやポーラもいると思うんですけど、正確にチェックしてないし、しなくても十分満足していますのでやらないですね。(攻略本とかのインタビューで答えあわせでもしてくれると、これは便利でいいんですけどしないんだろうなぁ。あんまり、そういうことを望まれていないような気もするし。でも私は即物的なので、分かりやすい答えが欲しいタイプですね)
これはもう、MOTHERを作っている人が、「それで、あの後ポーキーはどうなっちゃうんですか?」というような質問に答えなくて済むようにするために作ったんじゃないかと思うんです。
その質問をされた時に、「いや彼は間違いなく生きてますけど、もうあちらの世界に干渉する方法が無いんで、その先どうなったのかは分かりません」、というような言い訳が内包されているように見えますね。
なんだか、考えを積んでいけばいくほど、MOTHERという世界に終止符を打つことに力を入れているような気がしてしまうのは、私の眼がそちらの方に向いてるからなんでしょうかね。




まぁ、生きている人間が作ったゲームについて、熱心に話すのはあまり趣味で無いので少し別の話題を。
このゲームを作ったのは、糸井重里という人なのですが、コピーライターとしてとても有名な方です。
後は、「ほぼ日刊イトイ新聞」という大きなホームページ(というんでしょうか?)をやっている事でも有名ですね。
で、この糸井重里という方は、「家族解散」なんていう小説も書いていました(懐かしいです)。
そんなことを、さっきシャワーを浴びながら思い出していたのですが、どうもこの糸井重里という人。人の心に伝わりやすい言葉や、新しいものを一早く見つけることに関しては高い能力があるんだと思うのですが、どうも物語を閉じるという経験というのがあまりないんじゃないかと。
コピーライターですから、「これこれを一言で言い表してください」みたいなことはとても得意なのでしょうが、これは物語のラストを書くのとは違う種類の才能のような気がしますね。
もののけ姫のコピーに「生きろ」と一言書くのと、10年越しの物語に堂々たるラストを付けること。別の種類の能力が必要な気がします。
そういえば、「家族解散」もひねりが効いていて面白いことは面白かったのですが、ラストはきちんとまとまっていたかな…… いやー、途中の盛り上がりに比べると、ちょっと尻すぼみだったような気がするな……
などという、閑話休題




エンディングの話以外では、MOTHER2を遊んでいた当時とは時代が違うよね、ということを。
同じクラスの人としかMOTHERの話なんてしなかったあの時。
「今は、製作者が自分のサイトで、マザーというものに対する思いをほやほやの言葉で届けてくれたりする」
というのがその人の言。
隔世の念、同感。
ただ、全く異なるところがあって、その人は積極的に他人の感想をネットで見てまわっており、私はMOTHERについての話し相手として、基本的にはその人しか必要としていない、ということでしょうか。
正直愛の差を感じます。


マジプシー大好き!

はじめに消えちゃう子が「きえそうだけど わたしはげんきです」って
言ったのがすんごいツボでさ。忘れられないよー。

魔女の宅急便でしょうか。私も全く同じところがどツボで、げらげら笑いました。思わずメモったもんな。
奇妙で、おもしろい。そして、せつない。


25時間はかかり過ぎの件について。
DS持ったまま、寝てる時間がかなりあるので。


さて寝ましょう。このゲームについては、十分思いを馳せました。機会があれば、いくらでも書けるわけですから、MOTHER3、お休みなさい。