時には昔の話を

というわけで、本を作ることにしました。


とは言っても、別に大仰なものではありません。
同人誌、というやつですね。
私はコミックマーケットに代表される大型即売会みたいなものにはあまり縁が無いのですが、大学では文系のサークルに所属していたため、同人誌を作ったことはあります。
まぁ、その仕組みを復活させて、一冊でっちあげようということです。


昔とった杵柄でやるので、一人で原稿を書いて、というものではありません。
複数の方から原稿をいただいて、それを編集して、印刷所へ入稿し、本が出来上がるという方式です。
世の中にはタイミングというものがあり、「今のタイミングならなんとかなるんじゃないかな」と思える瞬間があります。
最近そういう山が来ていて、みんな薄々とそのことは気がついているのですが、リスクを取るのには勇気が必要なので、後先考えず蛮勇を奮う人間が必要となります。
諦めるのが苦手な私は、そういう蛮勇を奮いがちな人間なのでしょう。
別に誰がやったっていいはずですし、誰でもできることなのですが、とりあえず自分で旗を振ることにしました。


既に数人、キャスティングしてしまったので、もう後へは引けません。
関係者に一斉にメールが届き、色々悩ましいことになるでしょう。
ただ必死さとは無縁な私ですから、大変なのは私から「あれやれこれやれ」と言われる人間となります。
気の毒ですが、そうしないと本が出ないことになるでしょうから、必死になってもらうしかありません。
無事本が出て、めでたしめだしと肩を叩き、健闘を讃えあう状態になればいいのですが……
なかなか、そうはいかないものです。


いざやるとなれば、考えるべきことは沢山あるのですが、なにはともあれ、まず無事完成するように神社にお参りでも行くことにしましょうか。
それとも、いきなり神頼みは、ちょっと不吉でしょうか。
神様的には、ギリギリで頼まれるのと、余裕を持って頼まれるのと、どちらの方が良いのでしょうか。
私は余裕を持って言ってもらった方がありがたいですが、結局ギリギリまでやらないような気もするので、同じことかもしれません。
まぁ、神様も忙しいでしょうから、仕方の無いことのような気もします。