食うに困らぬ日々。

あぁ、10日ぶりの更新だぁー。何か、照れくさいですね。ですかね?
先月末はなんだかとても楽しく毎日を過ごしてしまったため、くたくたになりました。自分のために時間を使うっていうのは、なんかすごいですね。いや、何をやっても結局自分のためというのはそうなんですけど、なんだろう。「貯めた貯金を使うだけの状態」っていうと、伝わる? 伝わらない。あら、困ったわ。一心不乱に身にならないことをやる、っていうことなんですけど、これもダメかな。冷房がキンキンに効いてる部屋で、熱いラーメンを啜るは? アクセル踏みながら、ブレーキ。睡眠薬を飲んでからカフェイン剤…… もういい? そうですか。
何をやったのかと言うと、結婚式に出て、その後に旅行に行きました。結婚式と旅行には因果関係がありません。つまり、当事者じゃなかったってことです。残念。
旅行は、大学時代のサークルの「OB会」の人々と出かけました。こう書くと、なんだか「会」が本当にあるようですが、そんなものではなく、ようするに卒業はしたけれど当事の空気から抜け切れないヤボテンの集まりというわけです。この「OB会」の面々は、傍から見ていると本当にバカに見える集団で、こういう場合は「実は一芸に秀でている」とか意外な特技みたいなものがあるというのがパターンですが、残念ながらそういうものはなく、ただの可哀想な人たちです。そもそも、会が出来るきっかけというのが「OB会作って、Kさんに会長やってくれって頼んだら多分断られるよな。試してみようぜ?」とか話していて、その場で電話をかけて「絶対イヤ」と断られたというのが由来です。「試してみようぜ?」と言ったのが私というところが、客観的にも主観的にも絶望的なところで、傍から見れば私も本当にバカに見えるってことですね。困った。まぁ、現役の7年生とかいるので「OB会」ですら無いのではないかという問題もあるのですが、じゃあ「大半がOB会」ということで、ひとつ。
二泊三日で伊東に出かけました。泊まるところは、国民宿舎。男5人でレンタカーの旅です(それも小型車)。私は、仕事の都合で夜合流。その日の土産話を聞けば、「秘宝館」に行ったとのこと。そっか、特殊な形状をした飴ちゃんはそんなに高価だったのか。楽しかったか? それはなにより。彼らの名誉のために言っておくと、おそらく本当に「秘宝館」に行きたかったわけでは無いのは確かだと思う。ようするに、「必死でハメを外したがっている」ということなのだが…… なんとも説明は難しい。でもまぁ、多くの人にとって「秘宝館」に行くというのはそういうことなのだと思う。
次の日からは、ダムを見に行ったり、パターゴルフをやったりと普通の暇つぶし。移動中の車では、私は寝てばかりいた(年寄りなので、遠慮しなくていいのだ)。誰も起こさないのがありがたいところで、目的地に着けば勝手に目が覚めるし、自分が寝てても残りの人間は勝手にやっている。全く平和なものだった。お金と時間の無駄遣い。ほとんど、徒労と言ってよいと思う。それにしても良く寝た。とても気分が良かった。


東京駅の構内にある中華料理屋で食事をした後、それぞれ別れた。
家が近づくにつれ、急に心が戦闘準備を始めた。パキパキと音を立てているようだった。普段、自分はこんなに緊張しているのかという驚き。というよりも、合宿とやらで自分がそんなにリラックスしていたのか、という驚きか。そういえば、私はずっと眠っていた。
帰りの山手線の中で、それぞれの顔を思い出していた。
別に運命的な出会いでもなく、友人というわけでも無いつながりが、ほとんど十年という長さで続いている。
友情というのは、十年続いたらそうなるというものでも無いだろうから、やはりこれは友情では無いと思う。
恋ならば、一週間でその十年と同じだけの強さを持つだろうが、それが今も続いているわけでも無いことを思えば、恋では無いそのつながりの方が、遥かにしなやかなものなのかもしれない。
私は、そのつながりに「OB会」と名前を付けたが、それはジョークだった。それは今でもジョークのままで、Kさんに「絶対やだ」と言われた時のままだ。
見慣れた顔ばかり前にして、奥歯で怒りを噛み殺し、浴びるように酒を飲む日々はもう終わっている。このつながりは、その名残なのだろうか。
そう言えば、どうして合宿などに行ってしまったのだろうとふと思った。ここ5年間、ずっと行って無かったのだが。
振り返ってみれば、合宿の時期はいつも同じで、去年もその前も仕事だった。この時期は少し忙しめなのだ。そういう、公的な理由が無い限り私は、当時の知り合いがらみのイベントにはなるべく参加してきたと思う。というか、ほとんどか。
もしかしたら、私は彼らの頼みを断れないのかもしれないと、ふと気が付いた。