はてなはてな黙示録(起き抜けに膝をつくと犬が寄ってくる話)

今日朝目が覚めて、置き抜けに入れたコーヒーを呑んでいたら、ふと考えが閃いて思わずがっくりと膝を付きました。
昨日の夜、「pre.source」がうまく表示に反映されないよー、と「夜を走るー、誰もいない市街地ー」と草野正宗と合唱しながらいろいろ試していたわけですが、どうにも巧くいきません。最後はおみやげの泡盛をあおって、「また明日」も書かずにふてくされて寝たわけです。
で、それが朝の「ふとした考え」につながるのですが、それはこう。


「pre要素って、<引用>じゃなくて<整形>じゃん……」


そんな当たり前のこと、と言われることは請け合いですし、何を言ってるのかも分らないと思うので、以下で説明します。
(これより下、おもしろいことは一個も書かれていないことは請け合います)
全ては、頭だけで分かったつもりになることから始まります。
私はつい最近、「スタイルシート」の勉強を始めたのですが、いくつかのテキストを読んでいる内に、「pre」というのが「整形」であるということをお勉強しました。これは、確か「詳しい入力ルール」にも書かれていることで、おそらく一般的な事柄だと思います。
そして、「pre.source」という「クラス(?)」をスタイルシートで指定すると、「>|」「|<」で囲った部分を装飾することができるということを知ったわけです。
で、私は普段はあんまり「>|」「|<」を使いません。「整形」という言葉になじみがないので、どういう時に使ったら良いのかピンと来ないのです。
一方で、「>>」「<<」は良く使います。書いているテキストの性質もありますし、なんせ「引用」という言葉の分かりやすさが、こちらを多用させる原因になっていると思います。
私は「pre.source」を使うことで、「整形」を装飾する方法は学んだののですが、「引用」を装飾する方法は習っていません。よって、「整形」を装飾するためにはどこをいじれば良いのか分かりますが、「引用」を装飾するためにはどこをいじれば良いのか分かりません。ここまではご理解いただけることと思います。
つまり、私は「整形」された部分をある程度自分の好みに変更できますが、「引用」に関しては無理なのだということになります(くどいですが)。しかし、私は「整形」はほとんど使いませんが、「引用」をとても良く使います。そこに、ある種の「錯覚」が滑り込んで来たわけです。


で、ここで「起き抜けに膝を付く」話に戻るわけです.
前提としてぜひ分かっていただきたいことは、「pre」が「整形」のことを示しているということは、私も分かっており、分かり続けていたということなのです。
そして、私はスタイルシートを書いて「整形」の部分を色々な方法で指定しました。
そして、そのたびに私は「引用」によって装飾された部分を見て、どうして変化しないのだろうと怪訝に思っていたわけです。
一言で言えば、「<引用>と<整形>をごちゃにしていた」ということになるのですが、これはもう少し狭まったところの話なのだと私は思います。
私の頭の中に<整形>の概念が一つあって、私はその場所に立って、それをスタイルシートで必死に装飾しようとしているのですが、少し右寄せされた「引用」のテキストは傲然として元のままそびえ立っています(あたりまえです)。私は、それを「引用」されたテキストであると知りながら、ただそれを「整形」するという立場から必死に見つめているために、頭で分かっていながら決してそれに気づかないのです。むしろ、「気づこうとしていない」、という言い方のほうがしっくり来るような気すらします。私は、その変化しようとしない、見上げるようにそびえ立つ「引用」のテキストの周りを、ぐるぐると歩き回っていたわけです。
そして、色々試した結果得た私の結論づけました。


「私の知るあらゆる方法を試した結果変化しないのだから、この部分は「整形」されたテキストでは無いな」


そして、この結論は私をうんざりさせ、泡盛を飲ませてふて寝させました。(軽く二時間はこのことに関わっていたので、そのことはふて寝させるのに十分な事柄だと思います)
なぜなら、それは自分のやってきたことの意味を、完全に否定することとイコールだったのですから。今日こそ勝負だと心に決めて出掛けていったのに、いつもと同じように駅でサヨナラしたとすれば、それにうんざりしない人間がいるでしょうか? (いや、いません)
そして、私が出したこの結論の最も深刻な部分は、「その結論が完全に正鵠を射抜いている」ところにあります。
そう、誰が考えても「引用」は「整形」では無いのです。(今、思い出し、怒り、その怒りのあまり自分の両手で床をバンバン叩いています)
そして、完全な正解を導いていながら、私は泡盛を飲んで寝てしまっているわけです。(おかげで今日の分がありません)
ようするに、私は「自分が正解を発見した」ということにすら、気づいていなかったのです。(バンバン!)


そして、疑問を残したわりには割としっかりと眠って、目ざめのコーヒーの時間を迎えるわけです。私は、完全に正しく、完全に間違っていました。(ようするに、完全に間違っていたわけですが)
昨日の日記にも登場するのですが、私はスタイルシートにこのような記述をしました。

pre {
background-color: #e7ebff;
padding: 8px;
}

私はバカな割りには几帳面なところがあり、「#e7ebff」がどんな色かとくそったれ夜遅く、わざわざ調べていました。そして、それを確認して「なんでこの色なんやろ」と思ってやめにしています。それは、「テーマHatena」の整形済みテキストの色なのですが、そこまでやってても「見えているもの」と「分かっていること」の間はつながってはくれないわけです。


今日び、珍しくらいの毒にも薬にもならない話ですが、もうすぐ終わりますので安心して下さい。
ここまで読んだのなら、面白い話は後から他の日記でいくらでも読めるので、もう少し私のやるせなさに付き合うべきです。
私がここで言いたいのは、「どんなに頭で分かっていても、それに実地が伴わなければ本当に分かったことにはならない」ということです。(そして私が、辛酸を舐めたということも)
第一、スタイルシートを自力で書こうという人間が、「整形」と「引用」間違えますか? 『「ヘルプ」の「はてなダイアリーについて」から出直してこい!』って感じじゃないですか。
「正直なところ、君はダメな子なので市民権剥奪です」と言われても、今朝の精神状況なら諦めてたはずです。正直、へこみました。「はてな市民」なんて変な称号いらないやい、とキレてみせることすら不可能だったくさい。
さらに、こういう時に限って犬が近づいてきて、「ふーん、まぁでもお前ならそんなもんじゃないの、元気でもだせばぁ。ついでにエサちょうだい」と目で訴えて来る(ような気がする)わけです。勝手に腹が立ったので、コーヒーを手に少しだけのせて、舐めさせてやりました。嫌そうでした。


というわけで、昨日のけじめを今日とるという日記だったわけですが、いつもながらなんだか分からなくなりました。
来週の週末は、死んでも「引用」をスタイルシートで装飾してみせます。そのためのセレクタだかクラスだかが分からないので、まずその違いを確認するところから始めなければなりますまい。
復習の場所は分かっているので、今から見ておきます。
あとは……
もう少し、まともな日記を書かなければいけないような気がする。