空を見上げて(その13)

昨日、土井隆雄宇宙飛行士の話を書いていて、一瞬「あれ?」と思ったのですがその場ではすぐに忘れてしまっていました。
今日、PCを立ち上げて自分の日記を見たらふと思い出しました。
土井氏の趣味は「天文」のようなのですが、このように趣味と職場が近い宇宙飛行士というのは始めてです。


確か、土井氏は中学時代から自分で星の写真を撮影していた、というような天文好きな方と記憶しています。
そういう人が、新しく星を見つけたとしたらさぞ嬉しかっただろうと、昨日書きました(書いたっけ?)。
もし土井氏がもう一度宇宙に出ることとなれば、きっとその星を探すでしょう。見えないことが分かっていても、そちらの方角を宇宙船の窓からのぞくに違いありません。


この話には後日談があって、新星発見のパーティーに土井氏は呼ばれることになるのですが、その場で先輩だか先生にあたる人に祝福の言葉とともに、「君はこんなことをやってる暇は無いはずなんだがね」、と言われたそうです。
これは、別にその人が嫌なヤツとか、土井氏がさぼってるとかそういう話では無くて、私は、この人の発言は土井氏の新星発見の喜びを些かも傷つけなかったのでは無いかと思うのです。


こういう、素直な喜びというのは、容易に他人にも伝わってきます。それが証拠に、縁もゆかりも無い私ですら、その気持ちに共感した気になっています。
なんでこんな話になったのかと言えば、少なくとも、google上に出てくる情報だけでは、宇宙飛行士はあまりにも「宇宙飛行士」らしく、例えば「自らが宇宙飛行士である喜び」すら語られることがありません。ちょっと残念です。土井氏が「星を見つけた」記事を読んだので、そういうことをふと思ったわけです。


話から「つなぎ」を抜いたので、完全に人に優しくない文章になりました。
読んでも何だか良く分からないだろうと思いますし、いつもと性質が違うのでボツろうかとも思いましたが、時間も無いことですし、まぁいいでしょう。JAXAも、宇宙飛行士の宣伝するために存在してるわけじゃないしな。
土井氏の話は昨日終わりましたし、今日は、若田光一氏の日ですしね。
では、参りましょう。


google:若田光一


例によって、いつものページからです。
(宇宙ステーションキッズ 若田光一宇宙飛行士)
年齢を比べてみると、若田氏の方が土井氏より若者ですね。でも、スペースシャトルに乗ったのは、若田氏の方が先のようです。
優先順位の問題かとも思い出しましたが、土井氏は毛利衛氏や向井千秋氏と同期の様子。ということは、若田氏より宇宙飛行士としては先輩にあたるようです。専門の差ということでしょうか。少し不思議。

・人類に貢献(こうけん)したい
若田宇宙飛行士は、大学と大学院で航空工学を勉強し、夢がかなって、航空会社で航空機のエンジニアの仕事をするようになります。1992年4月に、宇宙開発事業団(現在は宇宙航空研究開発機構)が宇宙飛行士を募集(ぼしゅう)しているのを知り、人類に貢献できる仕事である宇宙飛行士に挑戦(ちょうせん)したいとの気持ちから応募(おうぼ)して、 みごと選ばれたのです。

おおっと、大きく出ました。「君は人類に貢献していいよ」と言われたわけです。本来、言いづらいことをサラリと言えるということは、結構自信家の方のようです。それとも、宇宙飛行士的なリップサービスでしょうか。少ないデーター量から、人となりを想像するのは大変楽しいです。


こちらも例によっての大人ページ。
(若田光一プロフィール)

宇宙開発事業団NASDA)宇宙環境利用システム本部 宇宙環境利用推進部有人宇宙活動推進室 搭乗部員。

「搭乗部員」のところだけ、ちらりと見せて自慢したいところですね。
九州大学日本航空NASDANASAと、どんどん高度の高いところへ向かって行く感じ。趣味がハングライダーというところに注目したいところですが、「宇宙飛行」と「ハングライダー」実はあんまり関係無さそう。そう言えば、高所恐怖症の人が宇宙に行く場合どうなるんでしょうか? 即死ですかね?


(まつやまワールド 若田光一飛行士が宇和町へ来られた経緯)
これは、「書いている人」がそうとうスゴイというパターン。
「熱意で頑張る」というよりは「当たるを幸い」という感じがとてもいいです。
ちょっと力強すぎて、なんだかイヤンですが。

しかし、それは当然無理な話だったのですが、実際に宇宙開発事業団が宇宙飛行士を各地へ派遣して講演をするという制度があるということが、このときわかりました。それから、数ヶ月に1回は宇宙開発事業団広報室へ電話をかけるということが始まりました。

しかし、その時、不幸なことに宇宙飛行士を派遣して講演会をするという事業は、宇宙開発事業団では中止となっていました。それにもかかわらず、全国からの申込は年間400件にものぼるということでした。

本来、この講師派遣依頼というのは、宇宙開発事業団職員をさすものでした。しかし、注釈で必ずスペースシャトルの宇宙飛行士を派遣して欲しいということを強くお願いしました。
そして、何度も何度もずっとずっと電話をかけてお願いしたわけです。

陳情の恐怖を、「陳情する側の人の気持ち」から知ることができる貴重な機会です。みなさんもこれを読んで、役所や政治家の人に一瞬だけ同情しましょう。こういう人って、死ぬまであきらめないんだね。


(山崎拓「日本実現」ホームページ)
で、若田氏は「ヤマタク」に呼ばれたみたいです。ほんっとに腹立つな。なんで、宇宙飛行士を呼びつける人ってのは、アレなイメージな人ばかりなのでしょうか。


http://www.kantei.go.jp/jp/morisouri/mori_photo/2000/10/1013wakata/1013wakata.html
はい、次は森某。三宅島を応援するために、野球部の主将も並んでいます。
なんだか、日本の悪習をそのまま写真にしたような画像で醜悪。何もかもが、「宇宙に行ったついで」では、若田氏も三宅島の人々も気の毒です。
もののついでに、
http://www.t-saito.com/katudouH11.html
こいつは誰だ?(こいつ呼ばわりは失礼ですけど)


(せんべい村)
口直しにお茶うけ。おいしかったでしょうか。


(若田光一の宇宙活動)
動画です。「高度400キロ」でこれかー、と思わずため息。ほれぼれです。


しかし、そろそろスペースシャトルがわずらわしくなってきました。引いてしまいましょう。
google:宇宙飛行士 -スペースシャトル


(■いい朝 いい顔 料理研究家・星澤幸子さん 〜 夢は道産食材みそ汁の宇宙食認定)
宇宙飛行士は、おみそ汁の夢も乗せて飛びます。


(元鳥人間)
航空工学を勉強していたことは上でも触れましたが、実作もありだと。
そういや、趣味がハングライダー。なるほど。


(2001年甲子園で始球式)

埼玉・浦和高野球部OBで宇宙飛行士の若田光一さん(38)が始球式を務め、プレーボール。

若田氏は、元高校球児だって。ボールは宇宙に持って行ったものを使用とか。かっ飛ばされないで、良かったね。
甲子園の始球式と言えば、総理大臣やら知事やらがやるのがパターンのようですが、それに比べればなんぼかマシのような気はします。


ふぅ。
さすがに多すぎて見切れません。明日からは、少し違う方法を考えなければならんかも。
この他にも、宇宙で囲碁をやったり(世界初だそうだけど、ほんとに世界初っていうだけの話だな)。
コーヒーで絵を書いたりと、そういう豆知識はちょろちょろっとありました。
そういうものの最たるものとして、「高野長英についてもよくご存じ」というのがありますが、ちょっとコメントしづらいですね。


うーん、しかし登場する記事の「型」が完全に決まってきてしまいましたね。
ニュース・政治家・講演……
googleに出てくる記事は表面的なものが多いので仕方が無いのですが、少々飽きてきました。
この人は、自伝的な本も出しているようなので、こちらを読んでみることにしますか。


で、
若田光一氏は少なくともgoogleに引っかかる形では日記を書いていないようです。
まぁ、そうじゃないかと思っていました(もしかして、これをあと3回書くのか?)。