空を見上げて(その12)

8人いる、JAXA所属の宇宙飛行士を一人づつとりあげてきたのですが、今日で折り返し地点です。
つまり5人目。今度こそスペースシャトルに乗って宇宙へお出かけしたことのある方が登場します。


さて、気を引き締めて参りましょう。
ここから後5人は、google様のおびただしいご宣託が待っているうな気がします。
昨日の野口氏は700件くらいでした。ダブりが省かれるので、大体半分くらい見るとgoogleのリストが切れます。これは、今までの他の宇宙飛行士にもあてはまるパターンです。それでも見るだけで、昨日は三時間くらいかかりました(いろいろ面白がって、寄り道するから悪いのですが)。
今日の土井隆雄氏は、どれくらいの量が出てくるのでしょうか。
(鏡よ鏡……)


google:土井隆雄
1,690件。さすがの貫禄ってところでしょうか。さっさと、戻っていつものところから始めましょう。


(宇宙ステーションキッズ 土井隆雄宇宙飛行士)

・天体観測に夢中になって
土井宇宙飛行士は、1954年、東京都南多摩郡で生まれました。小学生のころから理科が好きな少年でした。 中学生のころから星に興味を持ちはじめ、いろいろな星の写真をとるようになりました。 土井少年は高校生のある夏、地球と火星が大接近したときに 望遠鏡で夢中になって観察しました。このときをきっかけに、宇宙のことを専門(せんもん)に勉強しようと決心したそうです。

さすがに、五十を超した方に対して「好きなアニメは?」とは聞けなかったのでしょうか。
鉄道を好きな人を「てっちゃん」と言うのは知っていますが、宇宙を好きな人は果たして「うっちゃん」と言うのでしょうか(多分言わないな)。ここへ来て、始めて「うっちゃん」の登場です。それとも、天文好きだとすれば、「てんちゃん」でしょうか。

・子供のころから宇宙ひとすじ
大学と大学院で航空工学の勉強をした土井宇宙飛行士は、 文部省(当時)宇宙科学研究所を経て、アメリカのNASAルイス研究所(現グレン研究所)で働いていました。 このとき、宇宙開発事業団が宇宙飛行士を募集(ぼしゅう)しているのを知り、 迷わず応募(おうぼ)したそうです。 そして1985年8月に、毛利衛さん、向井千秋さんとともに 宇宙飛行士に選ばれたのです。

これを見るとなんとなく想像できるのですが、基本的に宇宙飛行士というのは、「宇宙飛行士を専門家に育てる」のではなく「専門家を宇宙飛行士に育てる」というプロセスで出来ていくようです。素人を一から勉強させるより、出来る人を鍛えて宇宙船に乗せちゃう方が簡単っていうのは、ちょっと考えれば分かる理屈ですね。


プロフィールが食い足りないのでもうちょっと拾いましょう。
思考停止気味ですが、JAXAの大人ページ。
(土井隆雄 どいたかお)
はは、東大。こりゃすげーな。
細かいことを言われても、頭上に「?」が出るだけなので、「東京大学卒」だけで満足しましょう。


次は、なんだか怪しい感じ。
(土井隆雄宇宙飛行士講演会)
NPO法人 日本スペースガード協会」ってなんでしょう。「日本」と「スペース」のバランスが、若干悪いような気がしますがいかがか。「世界スペースガード協会」というのがあるということなのかどうか。こういうときこそ、調べるのが一番。
googleの検索結果のトップにこんなのがありました。

日本スペースガード協会
地球に衝突する可能性のある天体を発見、監視することを目的とした団体。

一瞬、踏み込もうかどうか迷いましたがパス。興味のある方はご自分で「監視」してみてください。でも、類似組織が南半球にはありそうかな。
で、講演会の続き。

岡山で宇宙飛行士の話が直接聞けるめったにない機会ですので、ぜひ、おこしください。

どうでしょう。どちらかと言えば、私は「宇宙飛行士って大変だな」と思います。


(馳浩の生き方指南)
プロレスラー兼国会議員のホームページから。別に好きでもなんでも無いことを、聞かれる前から断っておきます。
説明を書くより、読めば一目で分かるので引用。

将来、宇宙関係の仕事に就きたいと思っています。土井さんのように宇宙に行って自分の目で地球を見るのが夢です。日本にも仕事をするところはあるのですが、できればNASAで働きたいと思っています。けれど、NASAに行くために、どんな学校に入ったらよいかわかりません。宇宙へ行った日本人は、どのようにして行くことができたのでしょうか。

(東京・3年 Y・K.)の質問です。「朝日中学生ウィークリー」に掲載されたものらしいのですが、中学校3年生の質問ですね。
二つの質問をわざわざ一つにしているために支離滅裂になっているのか、NASAに入らないと宇宙飛行士になれないという誤解があるかどちらかですね。
これに対する回答があるのですが、最初「である」調だった文章がやがて「ですます」調に変わります。前半と後半、別の人が書いてるのかね。「もしかしたら、本人が書いているからでしょうか」とつい書きそうになりましたが、まさか議員先生がこんなボーンヘッドをするはずが無いですよね。
いえ、わざわざこのページを引用したのはそんなことに引っかかってたからではありません(今、引っかかってるわけですが)。

なお、NASAで働きたいとのことですが、NASAの職員は基本的に米国の国家公務員で、当然米国国籍が必要であるため、物理的になるのは難しいことはおわかりいただけると思います。

NASAは国家公務員なんだ。国家機密、いっぱいいっぱい。日本は独立行政法人なのにね(未だに、この独立なんちゃらがわかんねーんだよな。公務員じゃだめなのかよ。敵なんだか、そうじゃないんだかはっきりしねーんだよな)


(きよみ航海日誌)
「きよみ」っていうのが誰かと言えば、例のあの方です。

・宇宙飛行士土井隆雄さんとツーショット
 「うわっ、カッコイー!すっごくイイ男!国会議員になってラッキー、ラッキー!」スペースシャトルコロンビアの乗組員として船外活動などをこなした土井さんが国会を表敬訪問。科学技術委員であるきよみは、土井さんの報告を受け、この日一日上機嫌。“オヤジの花園”永田町にいると土井さんのような男性がまぶしく見える。(う)

あぁ、いぃ、うぅ。。
やっぱり、気の毒じゃない?


とりあえず400件くらい見たのですが、上に書いたようなことを除くとこういうことになります。
http://www.city.tsukuba.ibaraki.jp/find/space/content1.html
ようするに、スペースシャトルに乗って宇宙に行った、という事実が私にとっては邪魔なのでは無いかと思いました。私が知りたいのは、土井氏についてであって、スペースシャトルについてではありません。
で、書式を変更。
google:土井隆雄 -スペースシャトル


(日本の科学切手)

「宇宙飛行士やっていて、これ何とかならんもんか!と思うのは何すか?」
土井氏曰く 「んー、宇宙服ですかね。」

その心は。(気になったらページをどうぞ)


(土井隆雄の船外活動)
・出典:IPA「教育用画像素材集サイト」 http://www2.edu.ipa.go.jp/gz/
動画です。やはり、動いている絵にはうむを言わさぬ力があります。なんか、ちょっとコントみたいですけど。


最後に、珍しく日記の題名にふさわしいネタを一つ。
(土井隆雄氏 超新星発見)
天文ファンの間では、かなり有名な話のようです。あ、これ「日本スペースガード協会」の会報だって(先ほどはすいません)。
超新星」の方の詳細はこちら。
(SN2002gw)
この「超新星」は、奥様の名前にちなんで「ひとみ」と名付けられたそうな。(あれ? いい話だ)
天文好きの人が、新しい星を見つけた時はどういう気持ちになるんでしょう。すごい嬉しいんでしょうが、どういう嬉しさなのかな。
(右上に出ている写真が「ひとみ」さんです)


どうも、うまいことまとまったところで、本日はここまでということで。
あ、奥様のひとみ氏は随筆家だそうです。少し気になりますが、本線から外れるのでパスします。


で、
土井隆雄氏は少なくともgoogleに引っかかる形では日記を書いていないようです。
まぁ、そうじゃないかと思っていました(もしかして、これをあと4回書くのか?)。