豹頭の仮面 

→リンダ・レムス・グイン
→イシュトバーン・スニ(セム族の少女)
→ヴァーノン伯爵(死亡)
作者が、あとがきで「コナン」に対する愛を熱く語っているのに驚き。
こんなに素直に愛情表現してしまって良いもんなんでしょうか。
思わず顔がほころびました。
そういや、こういう人だったよね。


マリーンズが空気も読まず三連勝。
タイガースは、勝負どころで踏みとどまれない感じですね。
マリーンズのピッチャーがいいのか、タイガースの打つ方がいけないんだか。
あんまり差があるように見えないのに、結果が大差になるのがこういう試合の面白いところですね。
タイガースが、ロッテの先発陣を打てる感じがしないので、大勢は決したでしょう。
取れるとしたら、明日だけでしょうね。
先発をマウンドから引き摺り下ろせなければ、明日で終わりです。


今シーズンは、野球についてはほとんど触れる機会がありませんでした。
オレ、お見限り。
でも、なんか日本シリーズは楽しく観ています。たまに観ると、野球って面白いのね。
土曜日、テレビで観戦していたのですが、まさかマリンスタジアムが満員のところを見られるとは。
川崎劇場にも、こんな思いをさせてあげられたら良かったのになぁ、などと年甲斐もなく(用法が間違ってるか)考えてました。(しかし、あのマフラーの応援や、虫取り網はどうかと。応援迷走してんのかなー、と話してました。興奮して倒れたら、首しまんない?)
で、そんなお見限りの私が興味を持ったのは、やはりプレイオフのおかげですね。
私はライオンズのファン(というか、松坂のファン)なのですが、21ゲーム差の三位の西武ライオンズに優勝のチャンスが訪れたと聞いて、さすがに興奮。
結果として、空気を読んだライオンズはファーストステージとやらで負けてしまいました。
残念。
しかし、期待に違わず、マリーンズの方は見事「一位通過」のホークスに勝利。
ホークスは二年連続、シーズン一位で日本シリーズに進めないという快挙を成し遂げました。
正直、笑いを噛み殺すことができませんでした(つまり声を上げて笑ったということです)。あはははは。
わずか二年で、制度の問題が赤裸々になってしまうなんて、えーと、素敵ですね。
まぁ、マリーンズが二十数年ぶりに優勝できたのも、この制度のおかげです。
マリーンズファンは、プレイオフに足を向けては寝られないことでしょう。


そもそも、優勝(いや一位通過か)チームが、二位以下のチームと試合をやるのですから、これはもう理不尽以外のなにものでも無いわけです。
これは、3ゲーム差で1勝分に該当させよう、とか、そういう細かいことでは埋まるはずの無い不自然なわけです。試合をやる以上、どんなに一位通過チームに有利な条件をあげようと、もう試合をやること自体がおかしいのですから、どんな条件だってだめです。5点のハンデをあげたって、だめ。それで負けたらすごい恥ずかしいし。
ただ、私はこのプレイオフ制度はかなり良いと思っています。私の例でもあげたように、日本シリーズへの興味が地続きになります。自分のひいきチームが負けた後でも、まだ野球は続いていて、私のような出来の悪いファンにも興味を持ってもらえるわけですから。
では、このプレイオフが、どうやったら、現在ではホークス限定の理不尽な仕打ちを、軽減することができるでしょうか?


結論から言えば、もう金しか無いと思います。
金、カネ、銭ね。
例えば、プレイオフに参加するためには、1ゲーム差に付き1億円を供託。
半分は、成績上位チームが取り、残り半分は試合に勝ったチームが取る。
こんな風にすれば、少しは今の理不尽も軽減するのでは無いでしょうか。
例えば、首位と21ゲーム差で3位通過のライオンズが、18ゲーム差の二位マリーンズとプレイオフ一回戦を戦う際には、18ゲーム差だとすると、18億円を供託。まず、9億円を懐に入れて、残りの9億円を賭けて戦うという具合になります。
ライオンズが勝ったと仮定した場合、今度は21億円を供託。ホークスに10億5千万を払った上で、残りの半分を取り合うということになるわけです。
この場合、3位のライオンズが優勝するまでにかかるお金は、最低19億5千万円。チームの年俸が払えてしまいそうです。この場合、ライオンズはプレイオフ出場を辞退することになるのではないでしょうか。


こうすることで、さまざまなドラマが生まれることでしょう。
5ゲーム差で、プレイオフ進出権を獲得した二年目のゴールデンイーグルス
しかし、しぶちんのオーナーは、5億円も出せないと頑としてプレイオフ進出に賛成しない。「5億もあったら、お前ら全員の年俸が払える」というわけです。
そこで、チーム唯一の一億円プレイヤーが、オレが5000万年俸を返上するから、ぜひプレイオフに出させてくれ、とオーナーに懇願。
それに感動したチームメイトも、少ない年俸を次々と返上。
中には、「オレは給料はいらないから」と言い出す選手も。
オーナーは、「キミは年俸400万じゃない」と思うわけですが、それを口に出すわけにもいきません。
このことは、地元の商店街にも広まり「ゴールデンイーグルスをプレイオフに出してあげよう募金」が開始。たちどころに、1億円が集まる騒ぎとなります。
こうなればしめたものと、TBSも「持ち株を売ってプレイオフに出してやれ」と盛んに報道するように。これからのプロ野球の盛り上がりのためにも、ゴールデンイーグルスのプレイオフ進出は必要、となんだか世論もそうなったり。
それを聞いたオーナーは、色々考えたあげくに、大仰に「ファンの熱い気持ちに心を打たれた。楽天はプレイオフに進出します!」と鬼の首でも取ったかのように記者会見することになるのです。
一位チームにとっては、大金を得る大チャンスです。
レイオフで得た金は年俸に還元すると会社が言えば、ホークスの選手も大いにがんばるでしょう。
一度優勝した後、「なんでやんなくちゃいけないんだよー」と思いながら試合をやるのと、「明日勝ったら5億、次も勝ったら8億だぜ! 丸儲けだぜ!」と勢い込んで試合にのぞむのでは、全然違う展開になると私は確信します。
「明日勝ったら、ベンチ入りした全員に2000万円やるぞ」
これで、うぉおおおおおおおおおおおお!!!!!!!
とならなかったら、嘘でしょ。
大金と勝利には、問答無用なプリミティブな力があるものです。


この制度になれば、「あの球団は5億くらいしか出してこないから、ちょっとゲーム差を詰めさせておくか」とか、「あそこは幾らでも出すから、ゲーム差つけても大丈夫」というような駆け引きが生まれるかもですね。 
「プレイオフ」という制度によって、シーズン一位の名誉は著しく貶められています。
でも、面白い制度なんですから、あと必要なものは、実利とドラマでしょうね。