終わらない翼と失われた海

すごく久しぶりに、RPGをやっていて、先日ようやくクリアーしました。
セーブデーターを見ると、63時間となかなか莫大な時間が……
ほとんど、丸一ヶ月付き合ってたという感じですね。
とても面白かったですし、大変満足しました。ゲームっていいね。
エンディングもとても印象的なもので、長くやっただけに感慨もひとしおでした。


私は、このゲーム1980円で買ったんですが、一時間あたり31円くらいなんで、とてもコストパフォーマンスは良いです。
ただ、娯楽商品としては失格でしょうね。
長く遊べすぎてしまう。本なら、20冊くらい読めてるでしょう。
私は、月に二本くらい映画観ますが、そちらは前売りで入って3000円くらい。
時間は4時間ってところでしょうか。1時間あたり750円はとりますね。
話の種にするなら本読んだ方がいいし、昼間誰かと二人で過ごす時間を埋めるなら映画観た方がいいでしょう。
何か変わった体験がしたいのなら、遊園地や水族館、ちょっと足を伸ばせば美術館・博物館なんてのもあります。
それに、本や映画には教養的な部分がありますが、ゲームには娯楽的な部分しかない。
同じ時間を使うなら、楽しいことをしたついでに「勉強した気になれる」方がお得と思うのが人情でしょう。
この辺は、ゲームにとっては圧倒的なディスアドバンテージです。(実はそこが最大の魅力なのですが)


別に、作る側のことを慮る必要は無いんですが、なんか効率悪いですよね。
大体、7000円くらいのゲームなら14時間くらいきちんと遊べれば良いのでは無いでしょうか?
もし、14時間のもの作るのも、60時間のもの作るのも、同じエネルギーなんだとしても、その場合でも14時間のもの作った方がいいんですよ。残りの46時間で、他のゲーム買ってもらえるかもしれないし。二回目やってもらえるかもしれないわけです。
ダメなもん掴まされた場合でも、短い方が傷は浅くて済む。
なんか、いいことばっかりなわけです。
別に、ゲームセンターでワンゲーム100円。5分でどれだけプレイヤーを楽しませることができるか、という時代に戻れとは思いませんが、なんか60時間も遊べるゲームを、定価7000円くらいで出しちゃう感覚は、どっちかというと素人くさいなー、と思いました。
あれもこれもと詰め込むのは、確かに偉いとは思うのですが、なんかスゴイ分厚い同人誌を超良心的な価格で販売されてる感じで、買う方の気が引けます。
あー、赤字なんだろうなーって。1980円で買ってるしね、今回のやつ。
娯楽商品なんだから、価格設定は復刊ドットコムみたいでいいと思うんですがね。
ゲームは、専用のプレイヤーを買わせて、さらにソフトを買わせて、その上でなりたつくらいなので、相当競争力のある商品なんだと思うんですよ。
はてな」なんて、タダじゃないですか。それが前提に無いと、競争に参加することすらできない商売なんですよね。まぁその分、ゲームというのは要求されてる水準が高いのだとは思いますが。
なので、ゲーム業界の人は、もっと効率良くユーザーからお金を徴収する方法を考えた方が良いと思うのですがね。いかがか。


昨日、カダッシュをめちゃめちゃコンティニューしながら、そんなことをぼんやりと。