空を見上げて(その9)

辛抱強く復讐の機会を待っていたのですが、とうとうその機会を得る予定です。
「宇宙服」が、「モビルスーツ」なのか「着ぐるみ」なのか「案外、服」なのかは気になっていたのですが、ここらでいっちょ調べましょう。
google様が私の味方なわけです。地道に稼いだ知識を、付け焼刃でふっ飛ばします。
アドバンテージを取って、逃げ切るのが勝負のセオリーです。なんだか、私の方がだめなヤツのようですが、全然気になりません。
私は誰の挑戦でも受けますし、自分が負けたとしても別に驚きません。


で、そのままご宣託を受けるのも芸がありませんので、これから書くテキストに影響が出る前に、とりあえず自分の頭で「宇宙服」に迫っておきますか。
「宇宙服」というからには、「宇宙での船外活動時に身に着ける服である」というのはまぁ常識的な線でしょう。
「宇宙服」に似た存在として、「潜水服」を例にとってみましょう。
「潜水服」は、中にいる人間に空気を供給します。宇宙に空気はありません。これは「宇宙服」も同様です。宇宙船外で活動するからには、空気が外に漏れないように密閉された洋服だと想像できます。(やはり着ぐるみっぽい)
「潜水服」は巨大な水圧から身を守ります。そのためにとても丈夫です。私は素人なので、「気圧うんぬん」の話をすると即死コースに乗りそうなので避けたいところですが、書かないわけには行かないか。気圧というからには、気体が関係してきます。宇宙に空気はありません。よって気圧もありません。人間は普段は気圧のあるところで生活しています。なので、宇宙服の機能というのはまず、人間の体を「まるで気圧があるような状態にコントロールする」ということにあります。だから、外部からの圧力のようなものに対する耐性は、潜水服のようには要求されていないと思われます(ただ、破損が生命の危機に直結しているのは同様なので、やはりとても丈夫なんだと思います)。「丈夫」にも色々会って、「宇宙服」に要求されている要素というのは、「潰れない」という剛性のものというよりも、「千切れない」という柔軟性なのかもしれません。ただ、宇宙では空気は一斉に宇宙服の外へ向かおうとするのではないかと想像できるので、それを抑えるためにどれだけの力が必要なのか、私にはさっぱり見当がつきません。これが内側。
そして、大気があることによって遮断されている各種の「線」の力を弱めるためにも機能していると思います(例えば、お肌の敵さんであるところの紫外線とか)。「潜水服」はこれに配慮する必要は無さそうですね。これは、外側。
もちろん、場合によっては、「船内活動用の宇宙服」というのもあるかもしれません。宇宙では、どんな素材が優勢なの? いや、俺に聞かれてもな。軽さは必要ないので、耐久性と水分を吸収する力じゃないですかね。長持ちで、汗を良く吸い取って、すばやく乾燥するのがいいんじゃないの(体操着だね)。適当ですけど。
ふと、宇宙服着てても、携帯電話は使えるかもと思いました。邪魔するものが無いんで、アンテナ3本立ってそうです。
でも、メールは大変そう(手袋だから)。


もう無理なんで、そろそろいいですか。ここまでで、ビール3本なんですが、書き終わるまでにはベロンベロンになってそうです。
では。
google:宇宙服


なんと、18,300件。今までの宇宙飛行士が全部で2,000件強と思われますので、日本人は人間より服の方が好きみたいです。
とりあえずチョロっと見たのですが、正直手にあまりました(私は沢山のものを見ると、つい「一番最後はなんだろう」とか思ってしまう方なのです)。
では、こういう時こそ定番に頼るのが吉。JAXAの「キッズコーナー」へゴーだ!
(宇宙服)

スペースシャトルから外に出て宇宙で作業するときは宇宙服を着ます。宇宙服は、宇宙放射線(ほうしゃせん)や真空状態など、人間がそのまま生活するにはきびしい環境(かんきょう)から宇宙飛行士を守るための、いろいろな機能を持った高性能スーツです。

さすがに、子供用では無理か。それでは、一つステージを上げて、同じくJAXAの今度は大人ページ。


(ON LINE SPACENOTE 宇宙での生活6 宇宙服)

・内圧0.3気圧を保ちつつ、作業時の機動性を確保
 宇宙服をつくるさいに考慮すべきことがらには、(1)気体による圧力環境の維持、(2)酸素の供給と二酸化炭素の除去、(3)温度の制御、(4)適度な機動性、(5)宇宙放射線からの防護などがあります。  人間は、空気など気体による圧力環境を必要としますから、宇宙服の内部には、内圧が0.3気圧程度になるよう純粋の酸素が送り込まれ、併せて二酸化炭素の除去もおこなわれています。そして宇宙飛行士は、水を使った冷却下着を着用して、宇宙服の内部を適温に保ちます。宇宙服は、こうした機能を維持したうえで、中の宇宙飛行士が体力を消耗しないよう、移動や作業時の機動性を失わないようなつくりになっているのです。

あぁ、温度の変化ねぇ。自分で、「宇宙はすごく寒かったり、すごく暑かったりする」と書いたくせに忘れてました。
後は、内圧は0.3気圧だそうです。見出しになるくらになので、大きなポイントなのでしょう。なんで、1気圧じゃないのか、なんて書きませんよ。素人じゃあるまいし。(なぜ1気圧じゃないのか不思議ですし、素人です)


もう一つ子供ページを見つけたので触れておきましょう。
「日本惑星協会(TPS/J)」という聞きなれない協会のページです。その中の「こども宇宙教室」より。
(宇宙に関するいろいろ レベル2 宇宙服)
ようするに、宇宙服が中にいる人間を維持する要素は三点。
「圧力」「酸素」「温度」
だそうです。基本的に、宇宙服の機能というのは、これらの要素のいずれかにつながってるわけね。(その他要素として、「通信」というのがあるようですが)


次に、とりあえず「一気圧問題」に解決が出ました。
(JAXA SPACE STATION ・プリブリーズ)
理由は1気圧のままだと、宇宙服がパンパンに膨らんで「動けなくなる」からだそうです。
私の心もとない科学知識でも、そう誤りは無かったようです。
長いんで引用はしませんが、興味のある方は自分で読んでみたら良いかも。
個人的には、最近の宇宙服は「軟質」というのが分かったところが成果かな。


http://www.fivercafe.com/asuenoisan/No1-H140722kaigi/turutanikouen.html

NASAがいまだに説明できない不思議があるんですよ。「宇宙服はいったい誰が作っているか?」
なんと某宇宙産業企業の「ジジババ軍団」ってことで60歳は若手で70過ぎた人もいると聞きました。なんとNASAの宇宙服は手縫いなんです。信じられますか。何百兆円もかけて宇宙開発するNASAが最後の最後、宇宙で作業するときのあの宇宙服手縫いです。でもちろんそんなこといつまでもできないので機械やコンピューターをフル活用して精密に絶対に空気が漏れないように計算し中の防温は論理的には完璧にした素材と構造でためしたけど寒くて死んじゃうって言ってたそうですよ。
でこれは説明できないけども長年作ってきた宇宙服職人が手縫いしている宇宙服だとあったかいそうなんです。恐ろしい話ですよね。おじいちゃん、おばあちゃん死んじゃったらどうするんですかと聞いたら、弟子を取っているらしいです。アメリカぽくないですよね。
お金をかけて宇宙船を飛ばしている一方おじいちゃんとかおばあちゃんが弟子に教えてるわけですよ。半分冗談かと思いましたよ。プロの職人として宇宙開発を支えているらしいいです。このような不思議なはなしもあります。

とりあえず、「referred」に答える形のネタを拾っておきます。
ふむ。誰が見ても面白い話なんだけど、裏づけが無いな。

宇宙服というのは各々の飛行士の体格に会わせて
オーダーメイドで製作しなければならない部分と、
規格の決まった部品でなければならない部分とが
複雑な手順で組み合わされて製作されています。


インナーウェアのほとんど全部とアウターの多くの部分において
生地の段階から立体裁断、立体縫製という特殊な縫製技術が必要で、
これは当時のミシンでは不可能な工程が多かったため、
必然的に手縫いで仕上げなければならないものと思われます。
縫っていたおばちゃんは戦闘機乗りの対G服など軍関係の
特殊な服専門の職人さんだと思われます。


そして現在の宇宙服では月にいくことは出来ません。
これはそもそもが人工衛星軌道との往還用に設計されているためで、
船外作業も短時間に限られます。宇宙服と言っても各々が特別製なので、
今の宇宙服は月面で長期間過ごすようには出来ていないだけなのです。


職人の手作業なめちゃいけません

某巨大掲示板から。とても説得力があります。
以上の二つは、私の感覚で「惜しい」と思うもの。もうちょっと細かい情報があればなぁ……
私は、例によって「どんな人が宇宙服を作っているのか」というのが知りたいようです。


だんだんスケジュールがタイトになってきたので、そろそろ寝ます。
一度仕切りなおして、また明日にでも。
あーあ、6本も飲んじまったよ。三日分の楽しみがぁ