空を見上げて(その8 遅刻でした)

これまで、星出彰彦氏と角野直子氏(とりあえずこっちで呼ぶことにしました)の二人に触れたわけですが、JAXAにはもう一人宇宙に行ったことの無い宇宙飛行士の方がいます。この三人を、私は心の中で「若手」と呼んでいるのですが(というかなんで、私がJAXAの宇宙飛行士に詳しくなって…… もう、いいね、すいません)、その最後の一人です。
確か最年長。えーと、それ以上のことは覚えていません。でもこれから知るでしょう(もうヤケだ)。それでは、参ります。


google:古川聡

・あこがれはウルトラマン
古川宇宙飛行士は、1964年、神奈川県横浜市で生まれました。 小さいころは「ウルトラセブン」になりたいと本気で思っていました。 これが宇宙へのあこがれとなって、心のおくにしまわれることになります。高校生になった古川宇宙飛行士は、医者である叔父(おじ)さんに影響(えいきょう)されて、人の命を助けるお医者さんはやりがいのある仕事だと思いました。このときから医者になることを目指します。

例によって、JAXAのサイト内から、「宇宙ステーションキッズ」より。
はい、これを読んだみなさんは、私が言いたいことがたちどころに分かったはずです。子供があこがれるのは、ちっとも構いませんし、むしろ微笑ましいと言えるでしょう。でもね、「ウルトラマン」は「ウルトラセブン」じゃありません。もし本当に「ウルトラセブン」になりたい子供がいたとしたら、「聡ちゃんは、将来ウルトラマンになりたいんだよねぇー」と言われた時に、「マンじゃねーんだよ。セブンだよ」と心の中で呟いて、苦い顔をしたはずです。間違いありません。子供なめんなよ。
あこがれが「宇宙戦艦ヤマト」で無いのは三人目にしてはじめてのパターンですが、年齢的な折り合いをつけたからでしょうか(あ、やはり最年長の方のようです)。アニメーション・特撮系統を枕に持ってくるのが定例となっていますが、こうなってくると毛利衛氏が何にあこがれていたのか楽しみです。(月光仮面? 白馬童子?)

・医師としての経験を活かして
医者を目指した古川宇宙飛行士は、見事医師の資格を手に入れます。しかし、宇宙飛行士募集(ぼしゅう)の案内をテレビで見たとき、これこそ自分が本当にやりたかったことだと直感したのです。医師としての経験を十分に活かしながら宇宙飛行士としてやってみたいと思い、挑戦(ちょうせん)することを決心しました。

いくらなんでも、もう少し説明を…… した方がいいんじゃないかな……


(mbs.jp)

・profile
宇宙飛行士。
東京大学医学部を卒業後、東京大学病院第一外科で消化器・一般外科医として臨床医療に携わる。平成11年宇宙開発事業団(現・宇宙航空研究開発機構)より宇宙飛行士の候補者に選ばれる。筑波宇宙センターなどで国際宇宙ステーションに滞在するための基礎訓練に入り、13年宇宙開発事業団が国際的に通用する初めての"純国産"宇宙飛行士に認定される。

とりあえず、簡潔にまとまったプロフィール。この人も東大かぁ。今のところ、宇宙飛行士は「慶応」「東大(大学院)」「東大」。本当のところを言うと、学歴に関してはあんまり興味が無いので、こうやってひよこの数を数えて見せるのは揶揄、というか嫌がらせですね(同じ意味か)。でもまぁ、理系の方でなければ宇宙飛行士になれないわけだから、国立出身の人が多くて当たり前なのかな(現実を知らない素人の勝手なイメージですが、理系は国立大学の方が強い気がします)。
「純国産宇宙飛行士」とは言うものの、ロシアの機体に乗る時はロシアのライセンスを取らなければならないし、アメリカのものに関わる時は、それようの訓練に出掛けていくみたいです。ようするに、認定宇宙飛行士とはいっても、それは世界に通じる「国際免許」みたいなライセンスではなくて、「JAXAお墨付き」というようなものなのでしょうか。「誰でもなれるわけが無い」ものなのですから、「わざわざ出さないでもいいんじゃないのか」と私は思いますが、なんだか色んな理由があるんでしょうね。
あとは、古川氏は「お医者さんキャラ」です。


で、初めは触れるつもりが無かったのですが、ちょっぴり心を動かされてしまったので。
(医療法人社団清志会 山本病院・大倉記念病院「同級生の紹介」)

古川さんは、笑顔を常に絶やさず、偉ぶらず、気負わず、素直な人柄が体全体にじみ出ている感じ。 山本理事長によると、人柄が実にいい、周りを気遣い、責任感がとても強い、と。医師として最適のようだ。
新聞報道によると、「地球を見ながら、物思いにふけりたい。宇宙から何か笑いのとれる、ほほえましいメッセージを送りたい」と語っている。で、その「笑い」というところをさらにたずねると、「宇宙では狭いところで長期に滞在することになるので、笑いで雰囲気を和やかにすることも大切と思いまして…」と。ここにも「周りを気遣う」性格が如実にあらわれている。スポーツも好きで野球をやり、守備は、要でもあるキャッチャーなどをやったという。

質問者が、古川氏の「笑い」をどんどん殺してますね。
確かに、周りに気をつかっただろうな。
しかし、この記事ひどい。デザインから内容からなにから。


(参議院議員 のNews Letter)
どこぞの、代議士先生登場。
眉に皺がより、自動的に何が書いてあってもただ「あっそっ」で済ませる態勢となります。

給料もそんなに高いわけではなく、医者をしていた方が、3倍もらえるそうで す。もちろん、彼は給与で仕事をしているわけではなく、その使命感に大変感銘を受 けました。

あっ、そっ。

日本には8名の宇宙飛行士がいるとのこと、4名はすで にミッションを終えており、古川さん含め4名が待機されているそうです。アメリカ では170名、ロシアでは30〜40名の宇宙飛行士がいるそうです。ロシアでは宇宙飛行士がどこにいるのか把握できておらず明確な人数が分からないそうです。

あら、そー。


ふむ、こんなところかな。
ちょっと少ないですが、こればっかりはgoogle様次第なのでご勘弁を。自分は提供しないで利用するばっかりの立場なので、文句は言えません。
あとは、「第3回放射線安全研究シンポジウム」の講演の予告とかありました。
確かに、宇宙って放射線すごそうだもんな。
あは、お医者さんキャラだね(いや、ほんとにお医者様なんだって)。


昨日の角野直子氏が女性から個人的な声援を受けているのと同じように、代議士さんやお医者さまのような「せんせい」と呼ばれるような方が、古川氏について書くわけですね。
自分に近い立場の人に心情が寄って行くということなんでしょうか。
ということは、古川氏はおやじ接待ばかりでつまらなそうですね(あ、そうか。そういう接待なら、逆にキレイな女の人がいるのか)
与太話はともかく、テキストを書く人ってのは、結局自分のことが書きたくて題材を選んでんだよなぁ。考えてみれば、自分もそうなんだろうしな。
なんか暗くなる?(なんねぇか。ならないね)


だんだん、「宇宙飛行士について何か言ってる人のことを書く」日記となりつつありますが、これはなんだか必然だったような気もします。
「今頃気づいたの?」と言われても手遅れなんですけど。


で、
古川聡氏は少なくともgoogleに引っかかる形では日記を書いていないようです。
まぁ、そうじゃないかと思っていました(もしかして、これをあと6回書くのか?)。