紫蘇焼酎は泣ける。

どうしても外せない理由で、出かけなければならなかったわけです。
帰宅したのが朝の六時。
出かけたのが八時半。
通ってきた道を、二時間半後に逆に歩くというシュールに、ちょっと燃えた。
その間に、風呂と睡眠と起床が収まってるし。
おまけに二日酔い、というか時間的にただ酔っ払っているだけという状態で、控えめに言ってかなり気持ちが悪い。
割るのが面倒だったので、ロックでガブったのがいけなかった。
恐るべし「鍛高譚」。
内臓がデロデロで、頭におが屑が詰まったみたいで、それに腐れたアルコールが染み込んでる感じ。
水分多すぎで、火は付かなそう。
部分部分じゃなくて、総合的に滅亡的な感じ。
「いっそ殺して、っていうか死以下じゃね? これって」
と思ういつものやつです。
あんまり辛いので、本気で道の真ん中で横になってやろうかと思ったり。
お酒の海で溺れた後、陸に打ち上げられて、ピチピチと痙攣。
「ふふふ! まるでお魚さんになったみたい」
というわけですが、ならばいっそ打ち上げないでもらいたい。
おまけに自業自得というところがまた。
天罰は、生まれながらに人間に組み込まれていることを、思い知るわけですね。
私はこの状態を「半生」と呼んでいるのですが、今日はまさに極上の半生。
大体パターンは決まっていて、寝不足+1.5日酔い。これがキツイ。


時間が経つと、徐々に半生が剥げて、二日酔いの症状が表に出てくる。
頭痛くなるし、胸がムカツクし、口の中とかすごく乾く。
でもこれって部分部分でくるから、あまりツラくないんだよね(いや、辛いけどさ)。
やっぱり、ピークは半生。
とりあえず、電車の中は全部寝て、一日中ポカリスエットを抱えていました。
そういや、二日酔いの時しかポカリスエットって飲まないな、俺。


だからと言ってなんということは無いのだが、とにかく丸一日つらかったのでした。
でもね、こういう一日にもいいところがあるのあけれどご存知?
それは何かと言うと。
夜、寝るのが本当に気持ちいいんです。
綿のように疲れて、ぐっすりと眠れる。
布団に入ると、なぜかえもいわれぬ満足感がやってきます。
「あー、頑張ったな、俺」って。
おやすみなさい。